痛みの原因は通称“ねずみ”の影響だった …中村俊輔の負傷離脱について (藤井雅彦) -1,023文字-
最初に異変が起きたのは今季の始動2日目の1月20日だった。ボール回しの最中にファビオと接触した中村俊輔は大きな痛みを感じた。翌21日のトレーニングを回避し、治療に努めた。しかし、当時は大きな問題ではなかった。本人も「ねん挫だよ」と話し、あくまで離脱を長引かせないための処置である。
沖縄キャンプの冒頭は部分合流していたが、数日後に再び痛みが走った。今度は左足首だけでなく右足首にも同じような違和感があり、練習後は足を引きずるようにしてバスに乗り込む。それでも、しばらくすると痛みは治まり、最終日の練習試合には45分間出場し元気に走り回った。
宮崎キャンプの前半も、チームの内の誰よりも明るく、サッカーを楽しんでいた。居残り練習で仲良しの比嘉祐介とともにシュート練習を行い、リラックスした笑みをこぼす。ルーキーGKの田口潤人を相手に必殺の直接FKの練習を行い、2月8日のザスパクサツ群馬戦でも普通にプレーした。
しかし、完全復活への歩みは順調に進まなかった。宮崎でのキャンプが後半に入った9日午後、ウォーミングアップのボール回しの途中で練習を切り上げる。普通に歩くことすらできない状態で、宿舎へと引き上げた。その後、宮崎県内の病院で検査を行い、関節内遊離体が中村を苦しめていることが正式に判明。痛みの原因は通称“ねずみ”の影響だった。
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