選手獲得も練習生を呼ぶのも簡単ではないGKの特殊性。 緊急事態を経て、マリノスは底力を試されている
高丘陽平のチーム離脱後、初めてメディアの前に立ったケヴィン・マスカット監督は首を横に振りながら言った。
「このタイミングというところは残念だった。それ以上のことはないし、自分たちは前を向いていかないといけない」
指導からもうすぐ1ヵ月が経つ。ここまで4試合の練習試合を消化した。もちろん高丘もピッチに立ち、開幕に向けて調整を進めてきた。今回の一件がなければ、おそらく今週末のスーパーカップも、来週金曜日のJリーグ開幕戦も、順当に彼が先発に名を連ねていただろう。
しかし、その選手はもうチームにいない。指揮官は気丈に振る舞いながら「離脱することがもう少し早くわかっていれば、それ以外の3人をもっと練習試合で見ることができたかなと思う。数日後には試合なのでいろいろな部分で考えはあるし、まずはこの3人を集中して見て判断していきたい」と前だけを見た。
クラブとして新GK獲得に動いているのは当然だ。在籍している3選手の能力や評価が問題ではなく、GKユニットは4人だからこそトレーニングがスムーズに回る部分も大きい。今日の公開練習では練習生を交えていたように、3人では2人1組のセットを作れない。練習生として補充するのも口で言うのは簡単だが、実際は違う。特に2月のこの時期は大学生の新チーム立ち上げのタイミングでもあり、マリノス側の都合だけでは選手を誘えない。
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