「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「まず一番に、このチームが好き」 在籍7シーズン目、松原健は自身で選んだ最高に楽しい場所で輝く

 

キャンプ前半、マリノスには何かが足りなかった。

トレーニングは昨季までと変わらぬ強度を維持し、ピリッと引き締まった雰囲気はチャンピオンらしかった。オンとオフを使い分け、リラックスタイムには笑顔もたくさん見えた。新加入選手たちの意欲的な姿勢も素晴らしい。でも、何か欠けているように感じた。

 

 

松原健だった。コンディション不良でなかなかトレーニングに加われず、悶々とする時間を過ごした。キャンプ後半からようやく復帰し、最終日の練習試合にも出場するなど急ピッチで調整を進めている。

久里浜に戻ってきたチームに、松原の元気な姿があった。

「復帰して1週間くらいだけど、練習をやればやるほどコンディションが戻ってきていることを実感している。今は最高に楽しい。みんなとサッカーができるのが楽しいから、本当にやりがいがある」

 

 

大粒の汗を拭い、頬を緩ませた。

マリノスの一員として過ごす7シーズン目だ。他チームに移籍した時期のある水沼宏太を除けば、喜田拓也に次ぐ古参選手。さらに今月16日には30歳の誕生日を迎える。人生の節目を目前に控え、ケニーの胸に去来するモノとは。

 

 

ヨコエク

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