「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

樺山諒乃介がサガン鳥栖へ完全移籍。 想像力溢れるプレースタイルと歯に衣着せぬ発言で多くのサポーターを虜にした

 

マリノスは5日、MF樺山諒乃介(20)がサガン鳥栖へ完全移籍することを発表した。

2021年に興国高校から加入した樺山は、高卒新人としては14年ぶりに開幕スタメンの座を勝ち取る。4月のルヴァンカップ・ベガルタ仙台戦でプロ初ゴールを挙げたが、リーグ戦ではなかなか出番を増やせず7月には山形へ育成型期限付き移籍した。

 

 

レンタルバックした今季は7試合無得点。天皇杯で先発するチャンスに恵まれるも、そこでも不発に終わる。すると7月に2年連続で山形へ育成型期限付き移籍し、再び武者修行の旅に出ていた。

 

 

想像力溢れるプレースタイルと歯に衣着せぬ発言で多くのサポーターを虜にした。高卒新人ながら開幕スタメンという離れ業をやってのけたことからも期待値の高さに疑いの余地はなかった。一方で、与えられたチャンスをモノにできなかったのも事実。ポストに弾かれたシュートがゴールネットを揺らしていれば、というシーンも何度もあった。

 

 

数日前には、年齢や経歴こそ違えども同じポジションの椿直起がジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍した。ウイングはマリノスにおける最大の激戦区で、J2でも際立った実績を残せなかった樺山が復帰しても試合出場は難しいだろう。公式戦のピッチに立たなければどんな才能も埋もれてしまう。

 

 

プレーヤーズファーストの在り方やその是非についてはさまざまな意見、考えがあると思う。試合に出なくても育てる方法はあるかもしれないし、それを探す努力を放棄してはならない。いずれにしても最後に決めるのは本人で、ここでの決断力がサッカー人生を豊かにしていく。

 

 

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tags: 樺山諒乃介

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