「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

足掛け5シーズンにわたって経営者を担い、クラブを2度の優勝に導いた黒澤良二社長。 トリコロールの歴史に名を刻んだ社長として後世に語り継がれていく功労者だ [黒澤良二社長退任]

 

マリノスの今日に至るまでの礎を築いたのがアンジェ・ポステコグルーだとすれば、その人の監督続投を最終決定したのが黒澤良二社長である。

 

 

 

今から4年前、2018年のこと。ポステコグルー体制1年目のチームは慣れない攻撃的サッカーへの挑戦に苦慮し、下位に沈んだ。最終節で辛くも残留を決めたとはいえ、J1参入プレオフに回る16位と同じ勝ち点の12位という成績は、スタイル転換の是非を問う厳しい声が飛び交って当然と言えよう。

当然、結果を出せなかった指揮官の去就問題に発展した。監督交代を求める声が少なからずあった中で、最終意思決定者である黒澤の決断が、のちの成功につながる答を導き出す。

 

 

今月末での社長退任が発表された今だから、表に出せる話かもしれない。当時を回想する黒澤の眼光は鋭かった。

 

ヨコエク

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