「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

磐田戦からの2週間半でチームが大きく変わるわけではない。 先発に並ぶ11人の顔ぶれもほとんど変わらないだろう [J33節 浦和戦プレビュー]

 

 

『THE BIG FINAL』で浦和レッズを圧倒せよ

 

ホーム最終戦はいつも、いつの時代も特別だ。

長いシーズンを戦ってきた末に辿り着く“我が家”。2月のホーム開幕戦が期待と高揚感だとすれば、ホーム最終戦は感謝の気持ちと哀愁に包まれる。

誤解を恐れず言えば、新チームはほぼ100%の確率で顔ぶれが入れ替わる。ひとつのチームに約30人の選手が所属しているとしたら、3分1にあたる10人程度はチームを去る。理由はさまざまだとしても、今年のマリノスは今年しか見られない。

 

 

多くのサポーターがそれを理解しているからこそ、ホーム最終戦は特別になる。感謝を伝える最後の機会と言ってもいい。だから同時に哀愁が漂うのは仕方ないだろう。試合結果にかかわらず、明日の日産スタジアムは独特の空気が流れるはずだ。

その一戦をクラブは『THE BIG FINAL』と銘打ち、多くの施策を打つことで集客と盛り上げに尽力している。発見枚数はすでに約4万枚と、今季最多の観客動員が濃厚。これに満足することなく、コロナ禍の現行ルールにおける満員となる約5万3千人を目指している。

 

 

幸いなことに素晴らしい秋晴れの下で試合が開催されそうだ。52台のキッチンカーが登場する“THE BIG KITCHENCAR FES”は2022シーズンの日産スタジアム開催の試合を締めくくるにふさわしい。それからホーム最終戦限定の大型フォトスポット設置は、親子やカップルで来場する方にとってうれしい情報だろう。

対戦相手はJ屈指の観客動員力を誇る浦和レッズ。上位でも下位でもない順位表のほぼ真ん中にいるとはいえ、クラブとしての規模感はリスペクトに値する。赤い波に吞み込まれず、反対にトリコロールの総力を結集し、相手を圧倒したい一戦だ。

 

 

 

マルコス・ジュニオールか、ヤン・マテウスか

ホーム最終戦と同時に、優勝がかかる大一番でもある。

ジュビロ磐田戦からの2週間半でチームが大きく変わるわけではなく、特別なトレーニングを行ったわけでもない。良い意味でマリノスは今シーズンここまでの歩みを踏襲し、日々を全力で過ごしてきた。

やるべきことは変わらない。わざわざ変える必要のない根拠は、1位という現在順位がすべて。「どのチームも自分たちが今いる位置を目指してきていると思う。今の状況を踏まえても、自分たちと位置を変えてほしいチームがほとんどだと思う。だからプレッシャーでも何でもない」とケヴィン・マスカット監督は強気に言い放った。

 

 

 

ヨコエク

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