現在順位は1位。自力で優勝を決められる位置にいる。 大丈夫、アドバンテージは我々にある [J27節 磐田戦レビュー]
“窮鼠猫を噛む”
リーグ戦での連敗が初めてなら、2試合連続で無得点に終わったのも今季初。それがまさか優勝に王手をかけた状況で臨んだシーズン最終盤に飛び出すのだから、サッカーは本当に怖いスポーツだ。
見ている側の心理を語るとすれば、悔しさ以上にもどかしい気持ちが先行しているかもしれない。この2試合は気が晴れるような場面は一度も訪れていない。そういった意味で、ゴールが持つエネルギーはやっぱり大きいと痛感させられる。
先週土曜日に戦ったガンバ大阪は、その時点で17位のチームだった。そして昨日のジュビロ磐田は18位、つまり最下位のチームだった。あろうことか首位で優勝に最も近い位置にいるマリノスが、降格圏に沈む17位と18位のチームに連敗したのである。
“窮鼠猫を噛む”ということわざがあるように、追い詰められたチームが持っている力以上のものを発揮する場面は、サッカーに限らずしばしばあること。特にJリーグの場合は上位と下位の差が小さく、そもそも何が起きても不思議ではない。
ガンバやジュビロのように引いて守られてしまえば、リーグ最多得点のマリノスの力をもってしても、なかなか崩せない。喜田拓也が「シンプルに力が足りないだけ」と口を真一文字に結べば、小池龍太は「自分たちの能力が相手を上回れなかった」と一点を見つめた。
この時期、残留争いで尻に火がついているチームとの戦いは難しい。とにかく守ってセットプレーやカウンターからのワンチャンスを狙うサッカーに対し、焦ってしまえば相手の術中にハマっていくばかり。ガンバ戦はともかく、ジュビロ戦の終盤はなかなか平常心で戦うのが難しかったように見えた。
次の試合に向けて、最高の準備を
勝者となったジュビロには元マリノスの選手が多く在籍していた。
大津祐樹のコメントが印象的だ。
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