「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

全員の力で、優勝に大きく前進する1勝を。 一戦必勝の姿勢以上に、一球入魂の試合だ [J27節 磐田戦プレビュー]

 

指揮官のブレない姿勢と言葉

 

土曜日の結果に意気消沈している暇などない。中3日で、今度はジュビロ磐田を日産スタジアムで迎え撃つ。「次もホームで戦えるのは大きなアドバンテージ」(水沼宏太)で、今回は声出し応援も大きな後押しになるだろう。

 

 

もちろん0-2の敗戦を真摯に受け止め、原因を分析して次につなげなければいけない。だからといって過度に悲観するのも違う。ガンバ戦ではマリノスらしいサッカーでチャンスを作り、90分の多くを相手陣内で過ごした。ファイナルサードでの精度やアイディアが少し足りなかっただけで、そもそもサッカーにおいて得点はだいたいが水物である。むしろ狙った形で練習通りに点を取っているマリノスは、すごいのである。

ケヴィン・マスカット監督にショックの色は微塵も見られなかった。

「名古屋戦はガンバ戦よりもチャンスが多くなかった中で4点決めた。ガンバ戦では名古屋戦よりもチャンスが多かった中でゼロになってしまった。そこは自分たちが気づき、直さないといけないので、それを選手たちに伝えた」

 

 

守備では、セットプレーから2失点したのは事実としてあり、たしかにマリノスのウィークポイントかもしれない。それでも長いシーズンで見れば一過性の類で、過度に反応するほうが不自然。わざわざセットプレーの守備をケアするために岩田智輝をボランチにして、背の高いセンターバックを増やす采配など言語道断だろう。

「チームによってはセットプレーで勝負するところもあると思うが、自分たちはそうではない。修正しなければいけない部分は修正するが、セットプレーはサッカーの一部。それを頭に入れて準備していきたい」

そう言い切った指揮官は、まったくブレていない。

 

 

すべての選択に一長一短がある

 

中3日の連戦だが、次の浦和レッズ戦まで2週間半のインターバルがある。次節を考える必要は一切ない。一戦必勝の姿勢以上に、一球入魂の試合と位置付けていいだろう。

もし先発を入れ替えるとすれば、まずは選手のコンディションに問題がある場合だ。

 

ヨコエク

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