「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

小池龍太の戦列復帰が有力に。 驚異的な回復力の西村拓真もメンバー入りの可能性? [J31節 名古屋戦プレビュー]

 

現在順位を忘れて戦うべき試合

 

アウェイで戦う名古屋グランパスは、厄介な相手かもしれない。

長谷川健太監督率いる名古屋は、ここまで9勝12分9敗の10位。順位表のほぼ中央、いわゆる中位に甘んじているものの、30試合を消化して失点29はなかなかの数字だ。GKランゲラックを中心とする守備組織は強く、堅い。そして、この日本人指揮官が作るチームは例外なく守備意識が高い。

守備だけのチームではない。攻撃陣で最も警戒したいのは、日本代表にも選出されている相馬勇紀だろう。日本人屈指の突破力と突進力を誇るアタッカーで、対面するマリノスの右サイドバックはハードタスクを求められる。

気になるのは、8月27日のガンバ大阪戦で負傷交代したマテウス・カストロの状態だ。クラブは左ひざ内側側副じん帯損傷を明らかにしているが、程度や全治期間は発表していない。この類の負傷は過去の例から全治4~6週か、長い場合でも全治6~8週が多い。

明日で負傷からちょうど5週間が経過する。このマリノス戦が復帰戦になっても驚きはなく、だとしたら面倒な選手が増えることになる。2019年優勝の功労者でもあるマテウス・カストロの左足は強烈で、前半戦の対戦でもおおいに苦しめられた。

チーム順位だけを切り取ると名古屋はACL出場権のチャンスも、降格の危険性もない無風地帯だ。それでも最近の試合で川崎フロンターレやサンフレッチェ広島と引き分け、しぶとく勝ち点1を獲得している。

 

 

この一戦を迎えるにあたって現在順位には意味がなく、考えないほうがいい。

 

 

 

シーズン最終盤のアクシデントは優勝への試練

 

マリノスはこの一戦から小池龍太が戻ってきそうだ。

9月10日のアビスパ福岡戦後に違和感を訴え、全体練習から外れた。無理をすれば試合出場できたのかもしれないが、本人は「チームに信頼を置いているからこそこういう決断ができた」と前向きに話す。

 

 

 

ヨコエク

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