現状、最短Vの可能性は10月8日のガンバ大阪戦。 ラスト5試合を3勝2分以上なら、無条件で優勝だ
2位の川崎フロンターレとは勝ち点5差
優勝戦線に向けて、あらためて状況を整理しておこう。
現在、マリノスは勝ち点59で首位を走っている。2位の川崎フロンターレとは勝ち点5差。3位のサンフレッチェ広島とは勝ち点8差だが、消化試合数は広島のほうが1試合多い。4位のセレッソ大阪とは同じく5試合を残し、勝ち点11差だ。
5位の鹿島アントラーズは広島同様にマリノスよりも消化試合数が1試合多く、それでいて勝ち点12差。つまり鹿島は残り4試合を全勝し、なおかつマリノスが5戦全敗。そして得失点差で上回らなければならない。数字上は優勝の可能性を残しているとはいえ、現実的ではないだろう。
興味深いのは、上記5チームによる直接対決が残っていない点か。いわゆる6ポイントゲームがない。残り試合数を見ながら勝ち点をどこまで積み上げられるかの戦いで、小池龍太が「自分たちが積める勝ち点15を取り切って優勝したい」と語ったとおりである。
現状、最短Vの可能性は10月8日のガンバ大阪戦だ。
マリノスが今週末の名古屋グランパス戦、そして来週末のガンバ戦に2連勝することが最低条件で、その時点で広島とセレッソが優勝する可能性は消滅する。さらにその2試合でフロンターレが1分1敗以下の場合、マリノスとは勝ち点10差に開くため残り3試合での逆転が不可能となる。
反対に、マリノスが名古屋に勝利しても、同時刻キックオフのフロンターレが北海道コンサドーレ札幌に勝利した時点で、10月8日に優勝する可能性は消える。引き分け以下の場合のみ、ガンバ戦が優勝に王手をかけたゲームとなる。
あくまでも可能性の話をしたが、マリノスが5連勝すればもちろん文句なし。条件で言えば3勝2分以上(4勝1分や4勝1敗)で逃げ切りVである。かなり有利な立場にあることがお分かりいただけると思うが、それゆえに名古屋戦はかなり重要なゲームになるのは言うまでもないだろう。
名古屋戦が終わるとホーム3連戦が待っている
前回優勝時の2019年は第32節終了時に首位に立ち、残り2試合は優勝が決まる可能性のある中で戦った。結果的に第33節では決まらず、最終節でFC東京との直接対決を制して戴冠を果たしたわけだが、どちらかというと追いかける立場でシーズンの大半を過ごしていたことになる。
ちなみに過去の記憶を呼び覚ますと、2013年のV逸は忘れがたい。
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