「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「F・マリノスでは、より高いチーム内競争があります。素晴らしいチームメイトと競争し、その中から選ばれて試合に出なければいけません。すべてにおいて自分を磨く努力をして、それが成長につながっています」[エドゥアルド インタビュー(前編)]

【エドゥアルド選手インタビュー(前編)】

実施日:9月26日(月)

インタビュー・文:藤井 雅彦

 

マリノスの最終ラインに背番号5が君臨している。

得意の空中戦でことごとく勝利し、危ない場面では体を張ったブロックでゴールを守る。

最終盤を迎えたシーズンにおいて、欠かせない存在となったブラジル人センターバック。

そんな守備の要に、現在の充実ぶりとラスト5試合への意気込みを聞いた。

最後に胸アツな宣言も飛び出すインタビューは必見だ。

 

 

 

――前節の札幌戦は累積警告で出場できませんでした。試合に勝てなかった悔しさだけでなく、自分自身がピッチに立てないもどかしさを感じたのでは?

「最近はコンスタントに試合に出場して、なおかつ高いパフォーマンスでプレーできている手ごたえがありました。京都戦では、自分が累積3枚でリーチがかかっているのを把握していて、もう1枚警告を受けると次の試合に出られないと分かっていましたが、だからといってプレーをセーブすることはできません。札幌戦が出場停止になってしまったのは悔しかったですが、チームには質の高い選手が揃っていますし、実際にチームとして悪くないパフォーマンスだったと思います。ただ、それまでコンスタントに出場できていただけに、やっぱり自分も出場したかったという思いはたしかにあります」

 

――試合に出場できずにチームも勝てなかったという状況はACLのヴィッセル神戸戦と似ていました。その試合は外国人枠というレギュレーションが壁として立ちはだかったわけですが、どのように消化していますか?

「選手としてはすごく悔しい。外国人枠というレギュレーションは理解していますが、本当にもどかしい気持ちでいっぱいになりました。その中でも監督が選んだメンバーを尊重することも大事です。特に神戸戦は一発勝負だったので、ひとりの選手がメンバーについて何か言っている状況ではないですし、選ばれた選手を信頼してチームとして次へ進もうという気持ちでいました。もちろん分かっていても悔しい気持ちはありましたし、選手は試合に出場してこそ、です。チームに必要とされていることが大事で、戦力として貢献しないといけない。そういった思いを強くした試合でした」

 

 

――その後、7月下旬の鹿島アントラーズ戦から6試合連続で先発し、高いパフォーマンスを見せていました。手ごたえや自信がかなり高まってきているのでは?

「自分には新しいチームと戦術に順応する時間が必要だったと思います。京都戦では初ゴールも記録できましたし、コンスタントに高いレベルでプレーできている実感があります。ここまで来るのには日々の努力があって、コーチングスタッフの助けもありました。しっかり準備すれば、自信が持てる。日々の積み重ねが自信になり、ピッチに立った時の自信につながる。今シーズンの自分のパフォーマンスとしてはピークに到達していると思います」

 

――シーズン序盤と比べてプレー判断が早くなり、よりシンプルになった印象があります。

「それはあると思いますし、何を求められているのかを考えました。そしてコーチングスタッフからのフィードバックやミーティングでのアドバイスもありました。いまはコンスタントに高いレベルでプレーできているので、コーチングスタッフや周りのサポートに感謝したい」

 

 

―-セットプレーではエドゥアルド選手の高さが大きな武器になっています。京都戦でアシストしたキッカーの永戸と呼吸が合っているように見えますが、彼とはどのようなコミュニケーションを取っているのですか?

 

 

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