「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「残り試合が少なくなって選手がいろいろなことを考え始めるかもしれないが、やるべきことは目の前の試合に向けて準備していくだけ」(ケヴィン・マスカット監督)他 [練習コメント]

[コメント]

ケヴィン マスカット 監督

――川崎フロンターレとの大一番について

「とにかく大事な試合になる。常に言っているように1試合1試合が重要になるので、いい準備をしていきたい。川崎はここ数年しっかり結果を残しているチームのひとつ。アウェイの地に乗り込むためにいい準備をして、ピッチに立った時にはエナジーを持った状態で戦いたい」

 

――現在の川崎フロンターレをどのように見ている?

「前回対戦は関係なく、それにプラスして川崎が置かれている状況もあると思うが、一番大事なのは我々のチームどのように準備していくか。相手がどうこうよりも、自分たちにフォーカスして戦いたい」

 

 

――ルヴァンカップではフィールドプレーヤーを全員入れ替えた。川崎フロンターレ戦に臨むにあたって、メンバー選考のポイントは?

「まだメンバーを固めているということはない。今日の練習では2つのグループに分かれたが、いい状態で準備できている。我々がどのような準備をして、ピッチ上で何をしなければいけないのか。それを考えてメンバーを決めていきたい」

 

――敗れてしまったルヴァンカップ広島戦での反省点は?

 

ヨコエク

 

「広島戦のことは一旦置いておいて、いまは次の川崎フロンターレ戦にフォーカスしたい。でもその試合が終われば、今度はホームでの広島戦になるので、そこではしっかり分析して臨みたい」

 

――前節の鹿島アントラーズ戦後、選手たちから『優勝』という言葉が聞こえてきた。優勝争いへの意識は?

「自分はまだ選手たちからその言葉を聞いていないが、選手にはそれぞれ思うことがあるだろうし、それは普通のこと。でも自分が経験を基に考えているのは、残り11個のドアがあると思ってほしい。最後のドアを開けるためには目の前のドアを一つひとつ開けていくしかない。選手が感情的になったり、残り試合が少なくなっていろいろなことを考え始めるかもしれないが、やるべきことは目の前の試合に向けて準備していくだけ」

 

 

 

MF 18 水沼 宏太

――川崎フロンターレ戦は重要な試合になると思うが、そこにかける意気込みは?

「自分たちの目標を考えると、間違いなく大事な試合になることはみんなが分かっている。い、そこに対するモチベーションは高い。だからといってやるべきことは変わらないし、この1試合に全力で臨むことが勝つための近道。気持ちが昂るものはあるけど、マリノスらしく戦うことが大事になる」

 

――相手は苦しい状況だと思うが、相手の印象や試合のポイントは?

「川崎からするとタイミングが悪いかもしれないけど、だからこそモチベーション高く一体感を持って戦ってくる部分もあると思う。川崎は勝負どころでしっかり勝ち切ったり、引き分けに持ち込むことができる印象がある。自分たちはアウェイチームとして臨むけど、独特な雰囲気に吞まれないようにして、自分たちがやるべきことを確認して戦いたい。相手に『嫌だな』と思わせるくらいの勢いを持って戦えればいいと思う」

 

――川崎フロンターレに勝つために重要なことは?

「お互いやり方を知り尽くしていると思うし、どういう特徴を持った選手がいるかも分かっている。どちらが上に行きたいかという気持ちが大事。いまは自分たちの順位が上かもしれないけど、川崎も絶対に勝つという気持ちで臨んでくるはず。自分たちはチャレンジャーだし、とにかく最高の準備をして、自分たちはどこへ行きたいのかを明確にして臨めば、いい結果を出せると思う。リーグ戦の半分を過ぎてからはメンタルの部分が重要になってくるし、それを選手が理解していれば一体感を持った戦えると思う」

 

――アウェイで勝ち点を積み上げていく重要性やそのために必要なことは?

「海外ほどのアウェイ感はないと思っている。マリノスのサポーターの方々はアウェイでもたくさん来てくれるし、アウェイだから嫌だなと思うことはない。でもホームでしか結果を出せないのはチームとして良くないことだし、相手に『嫌だな』と思わせないといけない。マリノスはそういった圧を持ったチームだと思っている。どんな状況だろうが、どんな相手だろうが、勝っていかないと僕たちの目標は達成できない。どこでサッカーをしてもマリノスのエンブレムを背負っていることは変わらないので、責任とプライドを持って戦いたい」

 

 

――日本代表活動を終えての気持ちの変化は?

「やるべきことは代表に行く前も、代表に行っている間も、帰ってきてからも変わらない。でも、行ってみないと分からないことがあったし、毎日が刺激的で『こんな世界があるんだな』と思った。ワールドカップがある年に呼んでもらえて、そのチャンスをもらえたことがうれしい。やるべきことは変わらないけど、自然とモチベーションが上がっていく部分はある。自分らしく結果を残していきたい。いろいろな選手がいて、それを見ることができたのも大きかったけど、日の丸を背負って試合をやることは特別だなと思った」

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