主将離脱という難局を全員の力で乗り切る。 喜田には頼れる仲間、誇れる仲間がいる
喜田拓也の負傷が右股関節内転筋肉離れで全治8週見込みと診断され、公式戦がひと区切りしたタイミングでクラブから発表された。
京都サンガF.C.戦での受傷は、思いのほか重かった。
大前元紀の足下から離れたボールを奪った瞬間、右股関節が無理な形で伸びるように踏ん張って痛めたのだろう。接触プレーでの負傷ではなく、股関節内転筋に大きな負荷がかかったことが原因だ。
その直後から喜田は患部をしきりに気にしており、軽傷ではないことに感づいていたのかもしれない。プレーを続行したのは規定の交代回数を消化したあとだったからで、チームが10人での戦いを余儀なくされてしまう事態を避けるためだった。
しかし再びピッチに座り込み、ピッチに立ち続けるのが難しい状況に。それでも自ら立ち上がってキャプテンマークを水沼宏太の左腕に巻く姿は、主将としての誇りと仲間への信頼を感じさせるワンシーンであった。
復帰は早くても8月上旬頃の見込みで、喜田自身とチームにとって手痛い離脱となってしまった。藤田譲瑠チマや山根陸が世代別代表の活動でチームを離れることが決まった直後の出来事で、状況次第では岩田智輝や渡辺皓太に加えて小池龍太のボランチ起用があるかもしれない。
ひとりの選手という以上に、精神的支柱でもある喜田。京都戦でキャプテンマークを引き継いだ水沼が果たすべき役割は大きいものになりそうだ。
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