「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「エリートリーグは自分にとってチャンスの場。ビルドアップの部分は、相手が(高丘)陽平さんであっても負けてはいけない。絶対に一番でありたい」(田川知樹)他 [Eリーグ 横浜FC戦後コメント]

[コメント]

安達 亮 監督

「結果として勝ったことは良かったし、若い選手が多いので自信を持てたと思う。

ただ、前半の半ばの20分過ぎくらいまでは、チームとして慣れていない部分があってバタバタしているところもあった。それ以降は自分たちのやりたいことができた時間帯もあったと思う。いい経験になるので、これからもしっかりやっていきたい。

ハーフタイムに1つ2つ指示したことはあるけど、選手の理解度が高いので実行できた。前半は、相手に経験ある選手が多かったので、そこで引けを取ってしまったのかなと。簡単に言うとビビってしまったというか。

トップチームの選手とユースの選手が一緒にやることに大きな問題はないと思う。僕自身、ユースの試合や練習に何度か顔を出しているし、選手同士もコミュニケーションを取れている。練習生としてきている大学生のほうがマリノスのやり方に慣れていなくて難しい場面があるかもしれない。僕の場合、乱暴な言い方になってしまうのであとで謝っておかないと(笑)。でも持っている力を100%、120%出せるようにしたいと思う。

 

 

(前半の失点場面について)マリノスのトップチーム含めてありがちな形だった。あの場面では内側を切りながらプレスに行って、やられるにしても外側にするとか、後ろがついてきていなければプレスに行かないとか、そういった判断もある。ただ今は判断よりもやり切ることを求めている。何回かやられてしまった時はやり方やタイミングのところを修正すればいい。

(徐々に盛り返せた要因は?)暑いのは両チーム同じだし、ユースの子たちは昨日まで和歌山で合宿をして、練習試合も積んでいたので疲労も溜まっていたと思う。それに僕の考えとしては、一番差があったのはモチベーションの部分。トップチームの選手がエリートリーグに出場するのと、ユースの選手がエリートリーグに出場することの差があった。マリノスの場合、エリートリーグでは割り切って若い選手を育てようと考えてやっている。

(リーグ戦にも出場している山根や樺山のパフォーマンスについて)彼らがトップチームで試合に出るときは11番目の選手になることが多いと思う。でもエリートリーグに出場してリーダーシップを取ることも必要な経験だし、自分がチームを引っ張るという姿勢を見せてほしい。

(2得点の松村について)得点場面は彼の個人技というよりチームとして作った形だった。でもそこにいて、きちんと決めたということは評価したい」

 

FW 45 樺山 諒乃介

 

 

「前半の最初は、ユースの選手がいたこともあってちょっと勢い負けしていた。後ろに重くて、ビルドアップでもなかなか自分たちの思うような形ができなかった。でも徐々に自分たちのテンポでやれるようになってからはチャンスも作れた。そこは自分やターラくんとか、前の選手がもっと率先してやらないといけなかった。チャンスもあったし、チャンスを演出するシーンもあった。ゴールでもアシストでも目に見える結果を残さないと意味がない。違いは出せて当たり前。

 

 

ヨコエク

 

 トップでは何試合かベンチに入って途中出場しているけど、絶対的にメンバーに入るわけでもない。限られた時間だけど自分を信じてやっていきたい。すごい先輩がたくさんいるけど、1回のチャンスを生かさないと上へ行けない。エリートリーグは去年もそうだけど見てもらえるいい機会。ただ去年の自分なら周りを考えるよりもガンガン打っていたところもあったと思う。去年1年間プロでやって、ちょっと守りに入っていることは自分でも気づいている。ガンガン仕掛けて、ガンガン打たないと生き残っていけない」

 

GK 32 田川 知樹

 

 

「立ち上がりからしっかり締めていこうと話していた。序盤の失点は悔いがあるけど、その前半を最少失点に抑えられたことは良かった。ハーフタイムにはテツさん(榎本哲也アシスタントGKコーチ)から、自分がもっと見方を動かして自分がやりたいようにプレーしろ、と指示を受けた。勝てたことは良かったけど、シュートストップもビルドアップも全体的にレベルを上げていきたい。今日は久しぶりの試合ということで、感覚はあまり良い状態ではなかった。でもエリートリーグは自分にとってチャンスの場。自分が得意としているビルドアップの部分は、相手が(高丘)陽平さんであっても負けてはいけない。絶対に一番でありたい。練習の中でも得られるものはあるけど、試合でしか得られない経験もある。試合で得た課題を練習で修正して克服していく。そのサイクルが自分を成長させてくれる。(プロ入りからの1年間でウェイトが増した?)5キロくらい増えた。テツさんには、下半身を強くしろ、と言われている。そうすることで自分の武器であるステップがさらに良くなると思うので続けている」

 

MF 27 山根 陸

 

 

「もっと前を向ける場面もあったと思うし、自分含めてポジショニングを修正する必要があった。トップとの距離が離れてしまって、センターバックからのビルドアップでも距離が生まれてしまった。もっと空いたスペースに入ってボールに触れないといけなかった。リーグ戦でもエリートリーグでも、どの試合でも成長するためにやらないと成長がない。全体的なスケールを高めていきたいし、喜田くんも(岩田)智輝くんも対人で球際の強さがあるので、そこは自分に足りないところ。でも自分は慎重な性格ということもあるし、ボランチは勢いだけではダメ。足元を見て成長していきたい。今日の相手にはトップチームの選手がいて、自分は去年からエリートリーグでプレーさせてもらっているのレベルの高さを肌で感じることができていた。それもあって今日は自信を持ってやれたけど、自分よりも下のユースの選手が入ってきて、彼らは分からないところもある。自分は上の選手とのパイプ役でもあるので、もっといい声かけがあるかもしれないし、タイミングもある。それに声色を変えることがあってもいいのかもしれない」

 

MF 17 松村 晃助

 

 

「(2得点について)自分のポジションは結果で見られるポジション。その気持ちが結果につながって良かったし、うれしかった。1点目は相手のパスミスを奪って前を向いて、そのまま打ったらゴールになった。2点目はクロスの時に逆サイドの選手が入っていくというのを言われていて、いいボールが来たので合わせるだけだった。コンディションはかなりキツかったけど、その中でもチームに貢献することを考えていた。ユースではほぼ毎日一緒にやっているメンバーだけど、今日は試合で始めて組む選手もいた。そういった中でもコミュニケーションを取ることが成長になる。自分は去年からユースで試合に出させてもらっているので、今年はユースでチームを引っ張っていきたい。

(今後の野望は?)トップチームの選手としてマリノスの試合に出ることが僕の目標」

 

 

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