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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ユース出身ルーキーが力強い一歩で未来を切り拓く。 そして山根陸がもたらした副次的な効果とは [J10節 神戸戦レビュー]

 

ボランチの5番手だった山根陸

 

柏レイソル戦から先発を8選手変更した。いや、変更せざるをえなかった。

畠中槙之輔と岩田智輝が出場停止。マルコス・ジュニオールは右太もも裏を痛めて自ら交代を申し出た。同じ試合で喜田拓也も負傷を抱え、その後の練習でレオ・セアラが接触プレーで負傷した。渡辺皓太は川崎フロンターレでの負傷が癒えてきたとはいえ、まだ無理はできない状況だった。

加えてコンディション調整が難しい中2日の強行軍である。開幕から3試合連続で90分フル出場していた小池龍太は柏戦での3失点目を見ても疲労が蓄積しているのは明らかだった。同じ試合で初先発して90分プレーした永戸勝也も、負傷明けのため無理強いは禁物。長いシーズンを見据えてリスクを冒す局面ではなかった。

複数の理由から、ヴィッセル神戸戦はフレッシュな顔ぶれがスタメン表に並ぶ。

 

 

過去3試合は途中出場だけの藤田譲瑠チマや小池裕太、西村拓真は加入後初先発。昨夏に加入した宮市亮もこのタイミングでようやくスタメン出場の機会がめぐってきた。畠中や岩田の陰に隠れていたベテランの實藤友紀も今季初出場。そして極めつけがユース出身ルーキーの山根陸である。

 

 

プレシーズンの段階で山根はボランチの5番手だった。喜田、岩田、渡辺(あるいは渡辺、岩田の順番)、藤田、そして山根。プレーの性質や組み合わせもあるので単純な順番だけで決まるわけではないが、2席しかないポジションの5番手はなかなか厳しい立ち位置だ。それでも山根は「プロの世界に入ったからにはお客さんではいけない」と自らに言い聞かせ、どんな状況でもアグレッシブさを押し出していく。

キャンプ中から臆することなく先輩たちに混ざり、意欲的にシュートを放つ。決められなくても次にチャンスがあれば、また打つ。絶対に下を向かない芯の強さが備わっており、それはプロサッカー選手にとって最も重要な資質かもしれない。向上心や野心をプレーで表現できるプロ向きのプレーヤーだ。

 

 

ちなみに、それを咎めない先輩たちの姿勢もまたグッドだった。チャレンジするルーキーの姿勢を尊重し、むしろ後押しする。喜田や水沼宏太が「いいぞ、もっと打て」と声をかける。何気ない声かけのおかげで萎縮することなく、のびのびとサッカーができる。まさしく相乗効果である。

 

 

ヨコエク

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