「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

渡辺皓太は欠場濃厚だが、大きな不安材料にならない。 充実の陣容でアウェイゲームでの勝ち点3を目指す [J2節 柏戦プレビュー]

 

 

藤田譲瑠チマを先発させる手もあるが……

 

2連勝を目指し、今季初めてアウェイの地へ乗り込む。

開幕から中2~3日で5連戦の日程だが、マリノスはそのうち4試合をホームゲーム(すべて日産スタジアム)で戦える。近年、圧倒的な強さを見せつけている地の利を生かして開幕ダッシュを決めたいだけに、今節のアウェイゲームでも勝ち点3を奪えたら大きな価値がある。

 

 

全員のハードワークで勝利を手にした川崎フロンターレ戦から中3日の日程は決して簡単ではない。だが勝利に勝る良薬はない。2戦連続で左サイドバックとして先発している小池龍太は「日程が詰まっている中での試合だけど、自分たちにとっては前節からよりアップデートした姿を表現できることにポジティブな感情を持っている」と自信をのぞかせた。

 

 

唯一、不安材料があるとすればフロンターレ戦で途中交代した渡辺皓太の状態。25日の練習は別メニュー調整に終始した。何かしらアクシデントがあったのは確実なのだから、中3日の連戦で無理をする必要はないだろう。シーズンは長い。ここで負傷を長引かせてしまうのはあまりにももったいない。

 

 

席が空いた中盤の底を務めるのは岩田智輝が有力。開幕からの2戦はセンターバックで先発したが、キャンプ序盤まではボランチに固定されていた。その後、チアゴ・マルチンスが電撃退団し、エドゥアルドは加入間もなく、畠中槙之輔は長期離脱明け。さまざまな事情を踏まえて岩田が最終ライン中央に入らざるをえなかった。

 

 

フロンターレ戦の渡辺交代後もボランチに移っていた。ベースにフィジカルの強さがあり、守備ではルーズボール争いで先手を取り、攻撃ではダイナミックな展開力も併せ持つ。渡辺とは異なる持ち味を発揮してくれるに違いない。

新加入の藤田譲瑠チマを先発させる手もあるが、いかんせん指揮官の信頼を勝ち取るための時間が足りていない。持っているポテンシャルは渡辺や岩田に勝るとも劣らないが、現状の序列は岩田>藤田か。プレースタイルを鑑みても、藤田は喜田拓也とポジションを争う選手として獲得した経緯がある。

 

 

 

レオ・セアラの動きそのものは悪くないが……

 

好調攻撃陣に大きく手を加える必要性はあまり感じられない。

開幕から2戦3発と絶好調の仲川輝人は向かうところ敵なしの無双状態。フロンターレ戦では2ゴールを挙げた後に途中交代したが「欲を言えば3点目を取ってハットトリックしたいという気持ちがあった」と話す充実ぶりである。

 

 

 

ヨコエク

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