マリノスは29人体制で明日のチーム始動日を迎える。 現時点ではスポーティングダイレクター職を置かない方針
新体制発表会が9日に行われ、新シーズンに臨むマリノスの陣容が明らかになった。
現時点で所属選手は29人。昨季終了時は27人だったが、選手の出入りやレンタルバックを総合した結果、29人で明日のチーム始動日を迎える。
この人数が多いのか、それとも少ないのか。今季はACLという心身にかかる負担の大きい大会が控えているため不安に感じるかもしれないが、プレーヤーズファーストの観点では公式戦のピッチに立てない選手を少なくするという絶対的な意図がある。とはいえケガ人や避けられない移籍など予測できないアクシデントへの備えは必要で、リスクとのバランスはチーム編成における永遠の課題だろう。
コロナ禍におけるACLはレギュレーションが不確定な部分も多い。現時点では春先にグループステージを集中開催する可能性が高いようだ。過酷な日程ではあるが、1試合ごとに移動を強いられるよりはフィジカル的な負担が小さい。ACL出場によってリーグ戦のスケジュールを移動させ、例えばミッドウィークにリーグ戦を開催する場面も出てくるだろう。ただし公式戦という括りで考えればルヴァンカップのグループステージを戦うのと大きく変わらない。
違いがあるとすれば、ルヴァンカップと違ってメンバーを大幅に入れ替えることの難しさか。ルヴァンカップの予選であれば、ここ数年ように大幅にメンバーを入れ替えて主力組に休息を与え、同時に出場機会の少ない選手にプレータイムを振り分けることもできるが、リーグ戦では難しい面も出てきてしまう。
29人には新卒ルーキーの西田勇祐や山根陸、さらに経験の浅い池田航やンダウ・ターラ、田川知樹といった面々も含まれている。トレーニングやエリートリーグを活用して彼らの成長に期待しつつも、特に序盤戦に主力を担うのは経験ある選手たちになると考えるのが自然な流れになるのではないか。
ひとつ注目したいのは年齢バランスだ。昨季終了時点の27人が平均年齢約26.9歳だったのに対して、今季の29人は約24.9歳と2歳ほど若返っている。
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