「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

それぞれの点と点が再び交わる日がやってくるかもしれない。 そんな可能性を信じて、惜別の「いってらっしゃい」を贈りたい [山田康太、モンテディオ山形へ完全移籍]

 

ハマのプリンスが一大決心でトリコロールを巣立つ。

マリノスは24日、J2・モンテディオ山形へ期限付き移籍中のMF山田康太(22)が来季から同チームへ完全移籍することを発表した。

 

 

山田はプライマリーからマリノス一筋で育ち、2018年にトップチーム昇格。2019年夏に名古屋グランパスへ、2020年は水戸ホーリーホックへそれぞれ期限付き移籍して経験を積み、2021年からはモンテディオ山形へ期限付き移籍していた。

今季はリーグ戦全42試合に出場し、8得点を挙げた。開幕時こそダブルボランチの一角だったが、かつてマリノスでヘッドコーチを務めていたピーター・クラモフスキー監督就任後はセカンドトップとして持ち前の攻撃性能を思う存分発揮。ゲームメーカーであり、チャンスメーカーであり、フィニッシャーにもなれる稀有な才能を持つアタッカーへ変貌を遂げた。

 

 

周囲を納得させるだけの結果を出した。だからマリノスに復帰する可能性もなかったわけではない。いつの日かマリノスの一員として輝くことを想像し、複数年契約を残していたという事実もある。

しかし今のタイミングで戻ってきても背番号10のマルコス・ジュニオールとポジションを争うことになる。あの天野純が控えに回っている状況で山田を復帰させるのが得策なのか。前線で才能を開花させた今、ボランチで起用するのは本人にとっても不本意だろう。するとベンチを温めるだけになってしまう確率が高い。

 

 

ピッチに立ち続ける意義はとても大きく、山形で過ごした日々はそれをあらためて知ることのできた時間だった。

夏の移籍ウインドーでJ1クラブから獲得の打診を受け、今オフにもJ1上位のクラブが獲得リストに山田康太の名前を記していた。興味を示す欧州クラブもあったという。

 

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