「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

別れを惜しみながらも母国タイへの復帰を決意した背番号5。 マリノスの歴史に名を刻む偉大な助っ人だ [ティーラトン、ブリーラム・ユナイテッドFCへ完全移籍]

 

3年間、マリノスの左サイドを支えたタイの英雄に、最大限の感謝と賛辞を送りたい。

DFティーラトン(31)がトリコロールのユニフォームに袖を通したのは2019年1月のこと。ヴィッセル神戸への期限付き移籍期間満了に伴い、ムアントン・ユナイテッドFCへの復帰が決まっていたが、タイ代表として出場していたアジアカップ中にマリノスから緊急オファーが舞い込んだ。

 

 

マリノスは始動日数日前、それまで主力を務めていた山中亮輔が浦和レッズへ完全移籍。急きょ穴が空いた左サイドバックを担える人材として、実績十分のティーラトンに白羽の矢が立った。

宮崎キャンプから合流し、最初に見せてくれた笑顔が忘れられない。

「ビッグクラブのマリノスの一員になることができてすごく嬉しいし、光栄なこと。決断するのに時間は必要なかった。ほぼ即決でマリノスに入ることを決めた」

 

 

シーズン序盤こそケガの影響もあって出遅れたが、持ち前のサッカーセンスを生かして次第にフィットしていく。5月からは左サイドバックのレギュラーの座を確保。アタッキングフットボールに欠かせない存在になった。

 

 

15年ぶりの悲願達成は背番号5抜きでは難しかっただろう。

 

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