「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

オビ・パウエル・オビンナが育成型期限付き移籍から復帰。 GKユニットの動向から目が離せない [今オフの編成を考察する vol.2]

 

[2022シーズン所属確定選手(契約更新&移籍加入)※2021年12月15日時点]

GK:オビ・パウエル・オビンナ

センターバック:

右サイドバック:西田勇祐

左サイドバック:

ボランチ:喜田拓也、山根陸

トップ下:

右ウイング:水沼宏太

左ウイング:

ストライカー:

※期限付き移籍選手一覧

GK 寺門 陸 → レノファ山口FC(育成型期限付き移籍)

MF 植田 啓太 → 栃木SC

 

 

シーズン終了から1週間半が経過し、うれしい契約更新と復帰の報せが届いた。

来季へ向けた契約更新一番手となったのが水沼宏太だ。

 

 

2021年は出場機会が限られ、本領発揮とはいかず。それでも9アシストを記録したように実力と実績には目を見張るものがある。他チームからのターゲットになるのは当然で、プレーヤーとしての価値を証明したと言えるだろう。

獲得に乗り出したチームの本気度がとても高かったことも付け加えておきたい。ピッチ内外でチームに好影響を与える水沼を「補強の最優先ポイント」と語る他チーム関係者もいた。実際に争奪戦の様相を呈したわけだが、その末に本人が残留を決心した意味は大きい。

 

 

その水沼とともにキャプテンの喜田拓也も契約更新を発表した。最終戦後のスピーチなどの印象から安心・安定のイメージの強いチームリーダーだが、喜田にとっての2021年は決して平たんな道のりではなかった。

 

 

今季は石垣島での一次キャンプ中に負傷した影響で、開幕に間に合わず。シーズン中盤には岩田智輝と渡辺皓太の年下コンビに先発の座を譲る試合もあった。「誰がピッチに立ってもマリノスは大丈夫」とはチーム目線であり、選手個人の目線としては「自分がピッチに立って勝利に貢献したい」となるのは当然至極。期する思いがあったに違いない。

 

 

喜田のすごさはそういった感情を胸に秘めながら、それでいてパフォーマンスがブレない点だ。端的に言えば、波がまったくない。その精神力や胆力はチームへの無償の愛と表現するにふさわしく、来季もキャプテンを務めることは決定的。アカデミーの先輩である水沼とともにチームの先頭に立ち、マリノスをタイトルへ導く。

そしてオビ・パウエル・オビンナの復帰も発表された。

 

 

 

410732e6929a040dd4c6454865ef7753

(残り 782文字/全文: 1754文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ