「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

試合展開によっては2トップにシフトして前線に人数を割く可能性が高い [J10節浦和戦プレビュー] (藤井雅彦) -1,436文字-

 

浦和レッズとの相性の良さについては、いまさら語るまでもないだろう。直近では昨季2戦2勝を収めている“お得意様”だ。ペトロヴィッチ監督の変則的なシステムにしっかり対応し、隙を突いてゴールを重ねる。「ウチは広島や浦和の戦い方に免疫ができている」とは中村俊輔の言葉で、選手たちが自信を持って臨めているのが好結果を生んでいる要因であろう。

4-2-3-1_開幕 しかし、いかんせんチーム状態が悪すぎる。得意という意識はあっても、それを選手たちが行動に移せるかは別問題だ。中澤佑二は「去年は浦和に2回勝てたけど、あのときはウチがしっかり走れていた。走ってプレッシャーをかけていたからこそ後ろはラインを高く保って守れていた。走れなければそのサッカーはできないし、後手を踏むことになる」と警鐘を鳴らす。最低限走って戦える選手でなければ、浦和のサッカーにハマってしまう。

樋口靖洋監督はどう考えているのか。

「戦い方を頭でわかっていても体が動かなければ意味がない。逆にわかっていなくても動くことでカバーできる。ターンオーバーできるところはしないといけない。ベストバランスを探す作業になる」

 この言葉が本当ならば、今節も何人かメンバーを入れ替えて試合に臨むことになりそうだ。もはや試合ごとに入れ替わっている左SBは下平匠がメンバー外となり、ドゥトラか奈良輪雄太がスタメン出場するだろう。同じように1トップも伊藤翔か藤田祥史か、まったく分からない状況になっている。

 

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ほかではボランチの人選に注目したい。富澤清太郎が累積警告で出場停止のため、一人は必ず入れ替わる。富澤とコンビを組む中町公祐にしても、FC東京戦ではミスで失点の要因となり前半で交代した。このゲームではダブルボランチをそっくり入れ替える可能性がある。小椋祥平を筆頭に三門雄大やベンチに返り咲いた兵藤慎剛、あるいは久しぶりにメンバー入りする熊谷アンドリューにも出番があるかもしれない。

注目は2列目の人選と配置だが、おそらくは中村俊輔をトップ下に配置し、右に藤本淳吾を置く形で変わらないだろう。ただ、試合展開によっては2トップにシフトして前線に人数を割く可能性が高い。できることならば先制してそういった布陣変更は見たくないが、いまのチーム状態はラッキーゴールとスーパーゴールを祈るしかないのが現状である。

いまのチーム状態を考え、どうやら試合前日のホテルで選手のみのミーティングを行う模様だ。主将の中村は「全員がギラギラした状態に仕向けるのもキャプテンの自分の仕事。この前の試合で、自分のやるべきことはいいプレーをすることだけじゃないと思った」とそれを示唆する。コンディションは劇的に回復しなくても、メンタルは前向きになれるはず。その会がきっかけとなって浦和戦で見違えるようなパフォーマンスを見せてくれることを切に願う。

 

 

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