「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

背番号25のベースにあるのは強い精神力。 言葉に決意を込めて、残り3試合も全力でプレーする 

 

FC東京戦における前田大然のパフォーマンスは圧倒的だった。今季2度目のハットトリックが象徴するように“本格化”という表現がよく似合う。ひとりだけスピード感が違い、お世辞ではなくスペシャルな存在になりつつある。

しかし、小池龍太も負けず劣らず素晴らしかった。惜しまぬ運動量とハードワークで、まるでピッチ上に背番号25が複数人いるかのようなパフォーマンスを見せてくれた。

 

 

彼の根底に息づいているのは強い精神力だ。優勝の可能性が消えた次の試合でモチベーションを落とすどころか、自らを奮い立たせる。試合前から決意は固まっていて、それを惜しげもなくメディアに語っていた。

「チャレンジするという精神でアタッキングフットボールをやることに戻れば、自然と勝っていた時のようなアグレッシブなサッカーを見せらえると思う。それを残り4試合でできるかどうかで結果が変わってくると思うので、その上でメンタル的な部分でチームのために走る、周りのために走るという部分も、もう一度やっていきたい」

 口にするのは簡単だが、小池は絵に描いた餅にならない。それが彼のすごさである。

 

 

自身1点目は相手GKのファンブルがきっかけ。とはいえ右サイドバックでありながら貪欲にゴールを狙う姿勢がサッカーの神様からのご褒美となった。

2点目にしても、すでに5-0の状況なのだから何も無理をする必要はない。それでも小池は走った。水沼宏太からパスが来ても、来なくても、小池はランニングすることでチームに選択肢をもたらした。

その動きを感じ取った水沼のラストパスと小池のフィニッシュは、この日最も胸アツなゴールでもあった。

 

 

小池はいつも言葉に決意を込めている。だから難しい質問にも淀みなく答えられる。

 

ヨコエク

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