「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

27歳の誕生日を迎えたキャプテンは静かに言った。 「まだ何も勝ち得ていないので満足できるものはない。最後にどこにいるかが大事」[J26節 鳥栖戦プレビュー]

 

早めの選手交代は鳥栖戦への備え

 

ベガルタ仙台戦での大勝から中3日でアウェイのサガン鳥栖戦に臨む。2試合連続5得点という勢いで現在3位と好調の鳥栖も撃破したいところ。

メンバー構成で参考になるのは、リーグ再開直後に消化した中2日での4連戦だろう。スケジュールだけでなく真夏の環境下だったにもかかわらず、試合ごとにメンバーを大きく入れ替えた印象はない。早めの選手交代でプレータイムを制限することで、疲労蓄積を最小限に抑えるマネジメントだった。

同じことが今回も当てはまりそうだ。仙台戦で扇原貴宏や前田大然は61分に、マルコス・ジュニオールとエウベルは71分に、そしてレオ・セアラは78分にベンチへ下がった。大量リードに守られていた側面もあるが、しっかりと次を見据えた交代策で余力を残すことに成功した。

したがって先発に大きく手を加えることはないだろう。仙台戦での好内容もそれを後押しする。あとは早めにリードを奪う展開に持ち込み、鳥栖戦から中2日で組まれている鹿島アントラーズ戦に向かいたい。

「自分たちのサッカーは強度が高い。その中で大事になってくるのは全部を出し切って余力を残さず試合を終えること。後半に入って疲れが見えてきて、100だった選手が70くらいになった時に100に戻すだけではなく120や130にできる能力を求めている」(ケヴィン・マスカット監督)

 

 

指揮官の言葉を額面通りに受け取るならば、この一戦でも交代枠5枚を使い切る可能性が高い。11人、いや16人、いやマリノスファミリー全員で勝利を目指す。

 

 

 

チアゴの代役は引き続き岩田か、あるいは實藤か

 

気になるのは負傷で仙台戦を回避したチアゴ・マルチンスの状態だが、メディアに公開された23日の練習は全体練習に合流できていなかった。マスカット監督は「宮市にしてもチアゴにしてもいい状態に戻ってきている」とポジティブに語ったが、かといってすぐに試合復帰できる状態ではないのだろう。今節も欠場濃厚だ。

 

 

その状況で岩田智輝を引き続きセンターバックとして起用するか、あるいはベテランの實藤友紀に託すか。

 

 

 

ヨコエク

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