「(初ゴールの試合で前田)大然くんが『ようやった。蒲焼さん(太郎)おごったるわ』と言ってくれて(笑)。 (宮市亮とは)さっき一緒にご飯を食べました。負けたくありません」[樺山諒乃介インタビュー(前編)」
【樺山諒乃介選手インタビュー(前編)】
実施日:7月5日(月)
インタビュー・文:藤井 雅彦
新進気鋭の高卒ルーキーは向上心の塊だ。
樺山諒乃介は力強く言い放った。
「成長するためには手段は選ばない」と。
ルヴァンカップのグループステージでプロ初ゴールを含む3得点決めても、満足する様子はまったくない。
若くして世界を見据える男が、ヨコハマ・エクスプレスのインタビューに応じた。
――プロサッカー選手になって約半年が経ちました。ここまでの自分自身を採点すると何点ですか?
「60点くらいだと思います」
――では60点の理由を聞かせてください。
「小学校3年生の時にサッカーを始めて、いつか海外で活躍したいと思いながらここまできました。その目標から逆算して考えた時に、今の自分の年齢だと欧州のトップリーグで活躍している選手が少なからずいます。だからJリーグの開幕戦に出場して、その後も試合に絡めているのは日本にいる同年代では良い評価かもしれませんが、自分としてはまったく満足していません。もっとスタメンで試合に出ていないとあかん年齢だと思っています」
――開幕戦の川崎フロンターレ戦でプロデビューしました。前半で交代してチームが負けてしまったのはほろ苦い記憶ですか?
「個人的には相手にビビることなくプレーできたと思っています。フロンターレは去年のチャンピオンチームということで試合を見る機会も多くて、対戦して倒したいという気持ちも強かったです。結果として勝てませんでしたし、自分も結果を残せたわけではありませんが、ドリブルや1対1の仕掛けなど通用する部分もありました。悔しかったのは間違いないけど、自信にもなりました。だから自分の中であのデビュー戦はネガティブに考えていません」
――その後、ルヴァンカップでは6試合に出場してプロ初ゴールを含む3得点を挙げました。しっかり結果を出せているのはポジティブなことでは?
「この半年間で満足しているのは開幕戦に出られたことくらいです。ルヴァンカップで決めた3ゴールは満足というよりも自信になりました。満足感はありません」
――プロ初ゴールの味はいかがでしたか?
「チャンスを決めきれない試合が続いていたので、やっと決められたという気持ちが大きかったです。初ゴールまで想像以上に遠かったし、長かったですから。自分で言うのは恥ずかしいですけど、中学、高校と常に注目されながら周りの選手よりも活躍してプロになりました。だから半年前は、もっと点を取れると思っていました。でも、いざプロの世界に飛び込んでみたら試合に出られないし、ゴールを決められない。簡単ではないことを思い知らされました」
――そのゴールを前田大然選手に褒められたという噂を聞きました。
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