「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

限られたチャンスを生かすも殺すも自分次第。樺山諒乃介に求められるのは信頼と未来を勝ち取るための結果だ [L杯GS4節 仙台戦プレビュー]

 

左サイドバックは高野だろう。左ウイングは前田でもエウベルでもなく…

 

24日の横浜FC戦でティーラトンが先発復帰した。得点の起点となった場面など、正確な球出しはマリノスに欠かせない武器であることをあらためて証明。3月7日のサンフレッチェ広島戦以来となる90分フル出場を果たした。

そこから中3日で臨む明日のルヴァンカップ・ベガルタ仙台戦は、普通に考えれば“有給休暇”が与えられるだろう。筋肉系の故障は再発が最も怖いため、リカバリーに時間を割くのが自然な流れ。この仙台戦から中2日でFC東京とのリーグ戦が組まれているのだから、不動の左サイドバックはそちらに全力投球だ。

最初の焦点は左サイドバックの人選だ。ティーラトンの負傷離脱時は小池龍太を左サイドバックで起用する機会も多かったが、その小池も横浜FC戦で先発フル出場している。ならば左サイドバックは高野遼の一択となる。

 

 

ティーラトンとは違う槍タイプの高野。ただし今季は良さを出し切れていない試合が多い。前方の選手やボランチとのコンビネーションによるところも大きいとはいえ、単独で局面を打開できるのも彼が持つ武器のはず。昨季終盤のACLではウイング起用で目覚ましい活躍を見せた。位置がサイドバックに戻ってもやるべきことは変わらない。

 

 

高野を左サイドバックで起用した場合、今度は左ウイングの人選が難しい。最近のリーグ戦では前田大然を起用しているものの、こちらもコンディションの維持や負傷予防の観点から先発の可能性は低い。それはエウベルとて同じことで、仲川輝人の復帰は5月以降だろう。

18歳の樺山諒乃介にチャンスが訪れるかもしれない。リーグ開幕戦に先発し、ルヴァンカップでも第1節の仙台戦に先発した。さらに5対0で圧勝したサンフレッチェ広島戦ではポスト直撃のシュートも放つなど、高卒ルーキーとしては決して悪くない滑り出しといえる。

 

 

 

ヨコエク

(残り 976文字/全文: 1811文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ