「F・マリノスを勝たせることのできるGKを育てたい。 ここぞという場面、状況で力を発揮できるGKがF・マリノスのゴールマウスを守ってほしい」 (榎本哲也アシスタントGKコーチ)
松永成立と榎本哲也が同じコーチングスタッフのユニフォームを着てグラウンドに立っている。ファン・サポーターにはたまらない光景だろう。
両者は2007年から2016年までの10年間、GKコーチと選手という師弟関係の時間を過ごした。厳しいトレーニングの日々と勝敗による苦楽を共有し、サッカー観や性格を知り尽くしている間柄だ。
榎本はちょうど1年前の2020年2月に現役引退を発表。同時にマリノスのスクールコーチに就任した。活動はそれだけにとどまらずトップチームやアカデミーの練習にも足を運び、さまざまな分野とカテゴリーで指導経験を積んでいく予定だった。
それが今年からアシスタントGKコーチという肩書きで、正式にトップチームスタッフとして入閣を果たす。コロナ禍という予期せぬ事態によって昨季途中から指導回数が増えていたこともあるが、榎本にとっては「想定外の早さ」だった。
意図と狙いを明かしたのは松永GKコーチだ。
「今年からGKコーチを二人体制にしてもらって、クラブや監督にはとても感謝している。自分とテツ(榎本哲也)、二人の考え方を聞くことで選手に選択肢が生まれる。GKコーチ二人体制を確立して、今後はトップチームに限らずアカデミーも含めてマリノスGKファミリーを作っていきたい。いろいろな考え方を循環させていければ将来的にも有益だと思う」
なるほど、マリノスGKファミリーの構築という壮大なビジョンがあるというわけだ。
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