「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(ハットトリックは) 本当にうれしい。このチームの目標はもっと先にある。監督とキー坊(喜田拓也)が言ったように、僕もACLを獲りたいと思っている」(サントス) 他 [浦和戦後コメント] (無料記事)

[コメント]

アンジェ ポステコグルー 監督

「本当にいいゲームだった。6ゴール生まれたが、もっと取れるシーンもあった。ホーム最終戦でマリノスのサッカーを見せたかったし、選手たちもそれをやろうとして、すごくいいゲームができた」

 

 

――マリノスらしいサッカーで勝利した。3連敗した後の試合だったが、快勝の一番の要因は?

3連敗した試合は疲れが見えていたし、特にフィジカルやメンタルの部分でもかなり消耗していた。まだJリーグは終わっていないし、ACLも残っている中で、とにかくポジティブにやっていこうと選手に伝えた。負けた試合を忘れて、前を向こうと。そして自分たちのサッカーをしようと伝えて臨んだ」

 

――水沼選手は通算アシスト10になったが出場時間は短い。試合で確実に仕事をするパフォーマンスはどのように映っている?

「彼だけでなく、全員が最高のパフォーマンスをしていこうということ。出場した時にチャンスをつかんで結果を残したが、攻撃的な選手がウチのようなサッカーをするときに、誰でもゴールやアシストを奪える。水沼だけが特別なことではない。でも彼はマリノスに復帰して1年目で新たなサッカーをやるのは簡単ではなかったと思うが、しっかり理解してやってくれている。ただ自分はアシスト数に興味ないし、チームのために何をやるかだと思う。今日もチームのためにいいパフォーマンスを見せてくれた」

 

 

――マリノスはいつも優れたサッカーをやっていて、連敗中も内容は悪くなかったと思う。でも今日は特に気持ちがフレッシュに見えたが、その要因は?

「今日の試合含めてACLの前に2試合あったが、選手たちに疲れがあったので新しい選手を使っていこうと。マリノスのサッカーは簡単ではなく、とにかく走るし、常にボールを追いかけ、そして保持する。今シーズンは数ヵ月でシーズンが終わるくらいタイトだけど、その中でマリノスのサッカーをやるのはとても難しいこと。それを選択したのは自分なので責任を持ってやっていくが、今日はホームラストということもあっていいパフォーマンスを見せてACLにつなげていきたいと思った。川崎戦はまた違うチームで臨むかもしれないが、いいパフォーマンスを見せていきたい」

 

――オナイウ選手がトップ下の位置で素晴らしいパフォーマンスを見せるなど、今日はACLに向けてポジティブな材料があったと思う。手ごたえは?

ACLも自分たちにとってチャレンジになる。再開するがスケジュールはタイトだ。その中で戦っていくために、自分たちのサッカーは大事だけどフレッシュな状態でやっていきたい。今日に関してはいろいろなオプションを試したかったし、水曜日の試合の出ていないフレッシュな選手でもできると思って戦った。オナイウも素晴らしいプレーを見せてくれた。マリノスに来て1年目で自分たちのサッカーを理解しなければいけないが、コロナの影響でなかなか練習できなかった。Jリーグが再開してからも練習できず、試合とリカバリーになってしまい、新しい選手に自分たちのサッカーを落とし込むのが難しかった。その中でも理解してやってくれたし、オナイウを含めて一人ひとりがしっかりプレーしてくれたと思う」

 

 

 

MF 18 水沼 宏太

――試合後はヒーローインタビューしたが、気持ちは?

「あまり活躍していなかったので、マリノスの選手として日産スタジアムでしゃべるのは初めてだったのでよかった。小さいころから夢を見ていたピッチで、自分がああいう形で勝利に貢献できてしゃべれるのはなかなかないことなので、よかったと思う。今日はホーム最終戦で自分の中ではちょっと遅いかなという気持ちもあるけど、よかった」

 

 

――1ゴール3アシストで、それ以外にもアシストになりそうなシーンがあった。素晴らしいという言葉では表現できなく出色のパフォーマンスだったとおもうが、どのように感じている?

「前々節ゴールを決めることができたけど、前節はメンバーにも入れない悔しさがあった。自分がピッチに立つことがどういうことなのかを頭の中で整理して、チームを勝たせるために何をすべきか考えてピッチに入った。1試合ずつ出し尽くすことをテーマにしているので、ゴールになったシーンやならなかったシーンもあったけど、自分を表現できたと思う。ホーム最終戦で圧勝できて、ファン・サポーターに感謝の気持ちを伝えることができたと思う」

 

――公式記録ベースだと11アシストになった。出場時間数と比べてその数字については?

「自分自身、初めて二桁アシストができてうれしいけど、もっとチームに貢献したいので、満足していないシーズン。チームになくてはならない存在にならないといけないと思っている」

 

 

――ゴールシーンを振り返ってほしい。

「最初はクロスを上げようと思ったけど(オナイウ)阿道が見えたし、もうアシストしていてとにかくゴールがほしかった。いろいろなタイミングが合ったと思うし、阿道も完璧な落としをしてくれたので、あとは決めるだけだった。ホームのゴール裏の側で決めることができて本当によかったし、チームの勝利に貢献できてよかった。チームのためにやるべきことができた」

 

――オナイウ選手が相手のボランチの背後でボールを受けたことで攻撃が活性化したと思う。ACLに向けたチャレンジがうまくいっていることと、ACLへの思いは?

「今日のメンバーは試合に絡めなくて悔しい思いをしている気持ちを持っている選手がたくさんいたので、とにかくこのメンバーで勝とうと話していた。チームをもうひとつ、ふたつ上のレベルにいかせるために躍動してマリノスのサッカーを表現することで、ACLに向けてもプラスになったと思う。ACLという大きな舞台でチャレンジする場があるので、とにかくガムシャラに日本を代表して、マリノスのサッカーを広められるように頑張りたい」

 

 

――クロスの出し手として感じたことは?

「ジュニオール(サントス)が入り切るようなタイプではないので、そのタイミングで相手のディフェンスラインが下がらない。その後に(オナイウ)阿道が入ってくることでフリーになると思っていたし、大然のゴールもそれを狙っていた通りの形。中の選手に感謝したいし、武器になると思う」

 

 

FW 37 ジュニオール サントス

――素晴らしいパフォーマンスだった。来日して初めてハットトリックを達成した気持ちは?

「本当に素直にうれしい。ハットトリックという形でチームの勝利に貢献できたことをうれしく思う。(公式戦でのハットトリックはいつぶり?)あまり覚えていないけど、おそらく1年半前くらいだったと思う」

 

 

――3連敗している状況からの快勝だったが、一番の要因は?

「早い段階で先制点を取れたことは大きかった。ここ数試合は先制しても失点してしまって、なかなかいい流れにならなかった。今日は追加点も決めて、すぐに失点しなかった。それが大きかったと思う」

 

――自分たちのサッカーを取り戻すことができた?

「人生もサッカーも良い時と悪い時がある。悪い時でも前を向かないといけないので、今日は3連敗中だったけどホーム最終戦でファン・サポーターに勝利を見せることができてよかった。我々は常に自信を持ってプレーしている。なかなか結果がついてこないのはサッカーの常でもあるし、引き続き監督が求めるサッカーを表現していきたい。このチームの目標はもっと先にある」

 

――これからの戦いに向けた意気込みを聞かせてほしい

「我々のチームには能力の高い選手が揃っていて、すごくまとまりのある強いチームだ。今後もいいパフォーマンスを見せて、1試合1試合マリノスのサッカーを見せることが大事になる。ACLに行く前にも試合が残っているので、それが終わってからACLのことを考えていきたい。監督とキー坊(喜田拓也)が言ったように、僕もACLを獲りたいと思っている。ACLとの残りのリーグ戦も、マリノスらしいアグレッシブなサッカーを見せていきたい」

 

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