圧倒的にボールを支配し、トータルではベガルタ仙台のちょうど2倍となるシュート16本を放った。そして試合を決めたのは、途中出場の千両役者だった [J8節 仙台戦レビュー]
圧倒的にボールを支配し、トータルではベガルタ仙台のちょうど2倍となるシュート16本を放った。そして数多くの決定機を作り出した。
20分、天野純がフリーで狙うもシュートはわずかに枠外へ。30分にはインナーラップからティーラトンが惜しいシュートを放つ。
前半アディショナルタイムには仙頭啓矢が切り返しから右足で狙い、後半に入った50分には水沼宏太のクロスを天野が合わせ、こぼれ球は途中出場の大津祐樹の下へ転がったがミートできず。
試合を決めたのは、途中出場の千両役者だった。
79分、マルコス・ジュニオールがピッチに入る。前々節の横浜FC戦で負傷し、前線の北海道コンサドーレ札幌戦は出場回避。チームは1対3で敗れ、マルコスがもどかしい気持ちだったのは想像に難くない。
そんなモヤモヤを吹き飛ばす一撃が飛び出したのは後半アディショナルのこと。ティーラトンからの鋭いクロスは相手DFに当たってコースが変わり、マルコスの下へ。絶好のチャンスとはいえ、突然転がってきたボールは簡単なパスではなかった。
それでも昨季、15得点を挙げて仲川輝人とともに得点王に輝いた背番号9は落ち着いていた。冷静にボールをミートするだけを心掛け、シュートを枠の中へ。決して力まないシュート技術は、まさしく天賦の才。おそらくトレーニングでは身につけられないスペシャリティが、マリノスに勝ち点3をもたらした。
勝利の立役者をもうひとり。この試合が開幕戦以来の復帰戦となったパク・イルギュの名前を挙げないわけにはいかない。
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