(天野)純くんとタカくん(扇原)と自分の3人がキャプテンで、すごく良かった。タカくんは言葉も発することができるし、サッカーに対しての姿勢は真面目で熱い [喜田拓也インタビュー(第1回)]
喜田拓也選手インタビュー(第1回)
実施日:8月27日(火)
インタビュー・文:藤井 雅彦
協力:横浜F・マリノス広報室
ヨコハマ・エクスプレスが喜田拓也にインタビューを行うのは2015年11月以来、実に3年9ヵ月ぶりのこと。当時はプロ3年目のシーズンが終わろうとしているタイミングで、21歳の彼はピッチ内で最も若い選手のひとりだった。
「未来」 喜田拓也、21歳 ・・・2015年喜田拓也ロングインタビュー
年月を経て、今のチームでは栗原勇蔵に次ぐ2番目に長く在籍している選手になった。数多くいた偉大な先輩たちがさまざまな理由でクラブを離れ、2013年の優勝争いやマリノスタウンを知る数少ないプレーヤーが喜田その人だ。
それだけではない。現在、左腕にはキャプテンマークが巻かれている。「特別な力を持っています。誰でもつけられるものではない」というエネルギーを授かり、押しも押されもせぬ中心選手としてトリコロールにすべてを捧げている。
25歳になったばかりの男は、静かに話し始めた。
8月23日に25歳になりました。チームの中で真ん中くらいの年齢になったのかな? ヤバいですよね、この前ユースが昇格したばかりなのに(苦笑)。『まだ25歳なの?』と言うスタッフもいますけど、もう若くないことだけは間違いありません。
在籍年数も(栗原)勇蔵さんに次ぐ2番目に長い選手になりました。だからピッチ内だけでなくピッチ外でも、クラブにとって何が有益になるかを常に考えながら行動しています。ただ自分のスタンスは若い頃とあまり変わらず、目の前のことしか考えていません。
シン(畠中槙之輔)や(広瀬)陸斗は1歳下で、チアゴ(マルチンス)やマテウス、エリキのブラジル人トリオは僕と同学年です。なんか濃いメンツですね(笑)。
在籍年数が2番目に長いのは、ここ数年で選手が大きく入れ替わったということ。ひとりの人間としての感情はその時々でいろいろあります。何年も毎日のように会っていた仲間と突然スパッと会わなくなる。移籍という選択肢が常にある世界なのは分かっていても、気持ちの整理はやっぱり難しい。
それとは反対に、新しくF・マリノスの一員になる選手もいます。彼らはチームを強くするために加入してくれた選手たちで、僕が考えるのは彼らをどのようにチームの一員に取り込んでいくか。監督は監督の立場でアプローチしてくれているけど、選手にも選手なりの立場や目線でやれることはたくさんあると思います。一緒に過ごした時間が短い期間でも意識を共有する難しさはあっても、チームの勝利やタイトルを目指すということに変わりはありません。
7月には、ずっと一緒に戦ってきた(天野)純くんがベルギーのチームへ移籍しました。純くんとはいろいろな話をしてきた関係性があるので、最終的に決断の言葉を聞いた時はすごくうれしかった。
自分の夢を追うだけでなく『F・マリノスは大丈夫』と仲間を信頼したからこその海外移籍だと思います。『自分がいなければ』という状況だったら難しかったかもしれないけど、背中を押せる状況や成績だったからこそ純くんは夢に向かって突き進むことができた。
ベルギーへ行ってからは日本にいる時よりも連絡を取っています。ちょうど昨日、電話かけました。
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