「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「走らず、走らせ、隙を見せず、隙を突く」(冨澤)・「疲れもない、キツくもない、余裕です、と自分に言い聞かせてやる」(中澤)+ドゥトラ・齋藤他 [鳥栖戦直前インタビュー] -1,666文字-

【players voice】
DF 27 富澤 清太郎

――開幕からここまでを振り返って

「何試合か勝てない時期もあったけど、そのときから少しずつチーム状態を上げてくることができた。シーズンが終わったときにその何試合がどう響くか分からないけど、チームのやるべきことを再確認できたと思っている。だから中断前ラストの鳥栖戦をしっかり勝つことは重要になる」

――メンバーを固定して戦ってきた効果が出ているが

「それは当然あると思う。去年から試合に出ているメンバーは分かり合っている部分が多い。でもチームとしては特に若い選手がもっと台頭してこないといけない。中断期間中には遠征やキャンプがあるから、そこでチームとしての総合力を上げることで優勝に近づけると思う」

――鳥栖戦のポイントは

「ウチはいつもどおりやることが生命線。鳥栖は失点が多いけど、得点は多い。ウチの強みである守備力をしっかり発揮して、チャンスを逃さず決めるのが理想。走らず、走らせ、隙を見せず、隙を突く。そういう効率良いサッカーができれば」

――目指すは省エネサッカー?

「この前の清水戦も疲れない展開で勝てた。鳥栖戦は中断期間以降の夏場を考えても、いいイメージを作るきっかけになるゲームをしたい。最近はみんなの言葉も少しずつ変わってきて、決着をつけるために焦るのではなく90分間の中で勝つゲームができている。そういうサッカーができれば結果はついてくるはず」

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「今年の鳥栖は失点が多い。それだけでなく大量失点が多いので、そのあたりはしっかり研究して臨みたい。去年の最初にアウェイで戦ったときは相手の土俵に上がってしまった。一番後悔している試合。でも最終節では逆にウチが主導権を握ってゲームを進められた。シーズン最初と最後で積み上げの度合いが違った。『連戦だから』というと言い訳になってしまう。『連戦だけど』と言いながらやりたいと思う。
今年は中断期間までに勝ち点を積み上げることが重要だと思っていた。ナビスコカップも終わってみれば5勝1敗という成績だった。ここまで公式戦19試合戦って12勝していることになる。去年は引き分けが多かったが今年は勝ちきれている。中断期間までは勝ち癖をつけて、ここからは若手の韓国遠征を含めて何人が出てくるか。いいスタートを切るために、去年のベースを持っている選手たちである程度固定して戦ってきた」

DF 22 中澤 佑二

「疲れもない、キツくもない、余裕です、と自分に言い聞かせてやる。ここまでの5連戦はずっと肉弾戦だった。柏や名古屋、仙台、磐田には大きなFWがいた。空中戦はずっとやってきた。そして連戦の最後に空中戦がストロングポイントの鳥栖と対戦することになる。鳥栖は調子があまり良くないみたいだけど豊田は点を取れているので注意しないといけない。去年の最初の対戦では肉弾戦に持ち込まれて負けている。自分たちのペースで試合を進める展開にしたい」

FW 11 齋藤 学

「(金井)貢史くんと対戦するのは楽しみだったので出場停止なのは残念。そのぶんも(水沼)宏太くんと激しくマッチアップできたらいいと思う。スタメンに復帰してからの自分のパフォーマンスはまずまず。アシストで得点に絡めているけど、もっとゴールできる場面もあった。シュートを打てる場面ではきっちり打つことも大事。それと同時にそこから一人かわすようなプレーも続けたい。中断期間前最後の試合なのでもちろん勝って終わりたい」

DF 5 ドゥトラ

「水曜日のナビスコカップが出場停止だったので今週はしっかりトレーニングを積むことができた。今週は毎日フィジカルトレーニングができたのでコンディション良い状態で試合に臨める。ここまでを振り返ると、集中力高く臨んだ試合は良い結果が出ている。逆に集中を少し欠いた試合が引き分けや負けになっている。集中力を高く保つことの重要性を感じたし、鳥栖戦でも集中力が大事になる。この試合を勝つことで気持ちよくオフに入れるし、そうなれるように頑張りたい」

 

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