(今シーズン残りの目標は)「Jリーグでスタメン出場&ゴールです」(山谷) ・「試合に出たい。サッカーが上手くなりたい」(椿) [山谷侑士×椿直起(インタビュー後編)]
【山谷侑士選手×椿直起選手(インタビュー後編)】
実施日:7月8日(月)
取材・文:藤井 雅彦
写真:星 智徳
協力:横浜F・マリノス広報室
椿にとって、ようやく訪れたプロデビュー戦。山谷と同時にピッチインすると「思ったよりも冷静にプレーできた」。
一方で山谷は「ゴールしか考えていなかった」。すると78分、ゴール前にこぼれてきたボールを打ち抜き、見事にゴールネットを揺らす。
同期のルーキー二人はこれからも切磋琢磨しながら、F・マリノスを強くしていく。そのための歩みは始まったばかりだ。
――椿選手は念願のプロデビューを果たした札幌戦を振り返っていかがですか?
椿 直起(以下、椿)
「リハビリに取り組んできた中で、今の自分がどれだけできるかを確認するゲームでした。興奮してテンションが上がっていたわけではなく、3-0と点差が開いていたこともあって冷静だったと思います。でも、本当はもっと目先の結果にこだわるべきだったのかもしれない。初めてプロのピッチに立てることが頭の中で先にあって、やっぱり今までとは違う感覚の試合でした」
山谷 侑士(以下、山谷)
「直起が一生懸命リハビリしているのを近くで見ていたから、同じ試合に出場できるのは嬉しかったです。でも途中出場でピッチに出る瞬間は、自分が点を決めることしか考えていなかったです(笑)」
椿
「それで本当にボールがこぼれてくるんだよなぁ」
山谷
「“もっている”からね(笑)」
――椿選手の先発デビューは、ルヴァンカップのグループステージ突破を懸けた長崎戦でした。
椿
「札幌戦とは違って、初先発の長崎戦は少し緊張しました。それが影響したわけではないですが、自分のファウルがきっかけで先制点を与えてしまった。そこから気持ちを切り替えられず、メンタルの弱さが出てしまいました。常にメンタルがブレない侑士のすごさを感じた試合でした」
山谷
「直起のメンタルが弱いとは思わないよ。ユースの時は実力が抜け過ぎていて、常にチームを引っ張る存在だったから。あの長崎戦は、自分はベンチスタートで直起のプレーを見ていたけど、少しプレーしにくそうだったと思います」
椿
「いつも通りの力を出せれば通用する自信はあるけど、いつも通りプレーする難しさを感じたよ。自分よりも経験ある選手に対して弱みを見せてしまうと、どうしても付け込まれてしまう。自分が弱気になっているのも見抜かれて、こちらがドリブルで仕掛ける場面でも相手は引くことなく奪いに来ました。余裕を持ってプレーしていたユースの時とは違い、自分の弱い部分ばかりが出てしまいました」
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