「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

松原健は「マリノスに移籍したのは、タイトルを獲りたいから。今の順位にいるのはチームとしても僕個人としても、ふがいない気持ちしかない」と唇を噛んだ [練習レポート]

 

 

1-2で惜敗した清水エスパルス戦翌日、先発メンバー11人と途中出場でプレータイムの長かった仲川輝人とユン・イルロクはリカバリーメニューのみ。それ他の選手はグラウンドで通常メニューをこなし、残暑厳しい中で大粒の汗を流した。

練習後、開口一番で「昨日は勝ってほしかった」と言ったのは松原健だった。

 

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ヴィッセル神戸戦で久保建英のゴールをアシストして勝利に貢献しながらも、中2日での連戦の疲労を考慮されてかベンチスタートに。ピッチに立てない悔しさがあったからこそ、チームの勝利を切に願った。自身の処遇にもどかしさが残らないためにも、連勝を飾って笑える展開を期待した。

しかし悔しい黒星を喫し、松原も険しい表情を崩さない。移籍加入2年目とはいえ年齢的には中堅世代で、徐々に主軸としての自覚も芽生えつつある。何よりも「マリノスに移籍したのは、タイトルを獲りたいから」。その点において「今の順位にいるのはチームとしても僕個人としても、ふがいない気持ちしかない」と唇を噛む。

残り10試合で暫定が取れた15位という順位をどう感じているのか。残留争いについて「考えたくないけど、残り試合数と順位、勝ち点を見たら、考えなければいけない」と現実的な見解を示す。前所属クラブで残留争いを戦った経験があり、メンタルの浮き沈みは最小限にとどまっているように見えるが、内に秘めた闘志は並々ならぬものがある。

次の試合はすぐにやってくる。清水戦から再び中2日で、今度は柏レイソルとの一戦を迎える。先発復帰濃厚と見られる松原は、キックオフからフルスロットルで右サイドを駆け上がり、チームに活力を与えるはずだ。

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