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開幕前のキックオフカンファレンスで長友と興梠が舌戦を繰り広げる 「高校の時から言い合いになってけんかになっていた」【無料公開】

 

 Jリーグ開幕前のイベント「キックオフカンファレンス」が14日、東京都内で開かれ、J1の全18クラブから監督と代表で選手一人が出席。開幕戦で戦うFC東京のDF長友佑都と、浦和レッズのFW興梠慎三が壇上で舌戦を繰り広げた。

 

 同級生対決の口火を切ったのは長友だった。高校時代のエピソードを交え、「横にいる興梠慎三は同い年。(興梠は)鵬翔高校で、僕は東福岡でいまでは考えられないかもしれないが、当時はアンカーでボールを裁きまくっていた。興梠選手をマンマークして高校の時から言い合いになってけんかになっていた。そういう関係性でもあるので、絶対に負けたくない気持ちで戦いた」と、口にした。

 

 これに興梠も「僕が水を飲みに行くときもついてきていた。それぐらいマンマークの激しい選手でした」と応戦し、こう続けた。

 

「キャンプで一年間戦える体作りと、FC東京戦に向けてすごくいい準備をしてきた。毎年FC東京さんとやるときは、すごく打ち合いになってすごくいい試合をしている。スタジアムに足を運んで来てくださるサポーター、ファンの方に面白い試合がお見せすることができる。試合が終わってFC東京さんからブラボーという声が聞こえてこないように頑張っていきたい」

 

 そして、火花散る前哨戦を盛り上げた2人は、がっちりと握手を交わして互いの健闘を誓い合った。(以下は30年目のJリーグを熱く盛り上げる長友とアルベル監督の質疑応答)

 

◆アルベル・プッチ・オルトネダ監督

「(報道陣の)皆さんと、ちょっと距離がありますね。サッカースタジアムではなく、陸上競技場のようなベンチとピッチの差があるような距離間を感じる。もっとサッカースタジアムのように距離が近づかなければいけないといけないよ。我々の開幕戦は、偉大なクラブとの対戦をとても誇りに思います。偉大な経験を持ち主である名監督と共に日本のデビューを飾るこの開幕戦を戦えることをうれしく思います。そして、私の選手がいい試合をしてくれることを願っている。もちろん私たちのサポーターに大きな喜びをもたらしたい」

 

◆長友佑都

-意気込みは

「去年一年間で、アルベル監督と素晴らしいベースをつくれたと思う。プレシーズンもすごくいいベースがつくれているので、いい試合ができるという手応えがある。浦和レッズも毎年、素晴らしいチームで、これは熱い面白い試合になると思う。横にいる興梠慎三は同い年なので鵬翔高校で、僕は東福岡でいまでは考えられないかもしれないが、当時はアンカーでボールを裁きまくっていた。興梠選手をマンマークして高校の時から言い合いになってけんかになっていた。そういう関係性でもあるので、絶対に負けたくない気持ちで戦いたい」

 

W杯の熱が冷めないようにと口にしていたが

Jリーグの発展なくして日本サッカーの発展はない。W杯でサッカー熱が高まったと感じる。そこをJリーグに継続させないと、日本サッカーの発展にはつながらない。W杯を経験した身として、ピッチの中で見せるのはもちろんだけど、ピッチ外でもしっかりとJリーグの魅力というモノを発信していきたい」

 

Jリーグを盛り上げるためのアイデアは

「もちろんピッチの中でしっかりと熱いプレーを、熱を届けていかないといけない。影響力ある選手だったり、全ての選手がメディアを通してJリーグの魅力を伝えることが大切。日本に帰ってきてテレビやメディアでJリーグのニュースが出ることはあまり目にしないなと感じた。Jリーグ人気を高める上でも、どんどんメディアに出て行くことが非常に大切なことだと思っています。プレーヤーとしてプレーで示すというのは第一条件。プラスで、メディアに出てしっかりと発信していきたい」

 

-ブラボーという言葉が言いづらくなったと話していたが

「ブラボーもそうですけど、熱と興奮したときに出てくる言葉というのは広く深く浸透すると感じた。これもW杯が終わって帰ってきてメディアの皆さんから求められるけど、なかなかあの熱のあるブラボーが出せなくて滑っている感じで非常につらい(苦笑)。Jリーグに対する熱、FC東京に対する熱をそのとき感じた自分の言葉で発したときに大きく広がっていくと思う。そこは自分の気持ちのまま、魂のままで戦っていきたい。そのときは楽しみにしておいてください」

 

-多くの経験を持っている選手だが、開幕戦特有の緊張感、難しさはあるのか?それをどう克服したいのか?

「開幕戦はいまでも緊張する。いろんな経験をして緊張感をかなり楽しめるようになったので非常に楽しみにしている。浦和レッズとの素晴らしいチームとの対戦で、興梠慎三という仲間もいるので絶対に負けたくない。その緊張感も楽しみたい」

 

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