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【沖縄・国頭キャンプ】1次キャンプで見えた“アルベルプラン”の中身とは 「重要なのは、ボールと共にチームを成熟させること」

 

 約2週間の沖縄・国頭キャンプ取材を終え、東京の自宅にたどり着いた。溜まった洗濯物と一緒に持ち帰ったのは、たくさんの選手やスタッフの声と新たな発見だった。

 

 コロナ禍以降、取材にも多くの制限が設けられてきた。以前のように、二日酔いのボサボサ頭をポリポリしながら毎日小平グラウンドに転がっていた環境とは違う。それでも、今回のキャンプでは少なくとも毎日一回以上は練習見学と取材ができた。

 

 お利口ではない僕の想像力はやはり乏しく、見た光景と、聞いた言葉でしか物事を分別ができない。そんな不器用なライターにとっては、本当にありがたい取材環境だった。そうした14日間の取材で、浮き彫りになったことをここで少しずつ文字にしてみようと思う。

 

 今回取り上げるのは、アルベル・プッチ・オルトネダ監督の計画的なチームビルディングだ。そこには、いくつかの発見があった。大幅なスタイル転換を目指した昨季は、開幕に向けて急いでチームをつくっていた。練習やトレーニングマッチでも戦力をある程度絞り込んでいたため、主力と控えのすみ分けもハッキリしていた。そのため、チームの仕上がりは早かった。

 

 だが、今季はそれと一線を画すカタチで1次キャンプは進められてきた。指揮官は開幕に向けた大まかなプランニングについてこう言葉にしている。

 

「通常はこれまで5週間でプレシーズンをオーガナイズしてきたが、今回はオフが長かったので6週間での計画にした」

 

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