髙萩洋次郎インタビューvol.3「CROSS ROADS~交差する思い~」
「誰かのためにと思ったのは、あの震災からでした。あの日から自分の言葉に責任は持たないといけないと思った。だから、適当なことは言いたくない。誰かのため、被災した家族や、福島の人たちのために頑張っている姿を届けたい」
サッカーへの思いは少しも変わらない。あれだけスマートな髙萩洋次郎が、ピッチではすごい形相でボールを追い掛けているのだ。今も変わらず、いつだって必死なのだろう。
もしも、変わったことがあるとすれば、「自分のサッカーのために」と空けておいた心の余白に「誰かのために」という気持ちが加わったことだ。「無駄“は”したくない」と彼は言う。だが、「チームのために、誰かのために」と同じ気持ちを抱く選手の頑張りを、きっと「無駄“に”したくない」のだ。写真に映った姿が、それを何よりも物語っている。
誰がために鐘は鳴る、それを問うなかれ――。髙萩洋次郎はいつも誰かのために鐘を鳴らす、祈りを込めて。
◆栃木で見つけた新たな学び
―久しぶりのJ2リーグはどうでしたか?
「サッカーの種類がJ1とJ2では違うと感じました。やっぱり戦い方がちょっと韓国に似ていると思いました。レベル的にはKリーグの1部は能力も高いし、すごい外国籍選手もいる。フィジカルもスピードも違うけど、戦い方は似ていると思いました」
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