明日引退のディエゴが心情を吐露。「小さい頃からプロ選手に憧れて、最後が来てしまった。明日は私の人生の中で忘れることが出来ない一日になる」【2024 J1第38節 vs.セレッソ大阪 Preview/ディエゴオリヴェイラ】
今シーズン限りでの現役引退を表明しているディエゴ オリヴェイラが「私ももうすぐそっち(引退したOBの界隈)に行くよ」と、石川直宏CGに声をかけると、ふたりの間に笑いが広がる。石川CGは「明日の光景を楽しんで」と、エール。レジェンドがレジェンドを労り、偉大なるエースに明日12月8日への活力が漲(みなぎ)った。
◆みなさんと最後にいっしょに戦えるということを本当に嬉しく思う
味の素スタジアムでおこなわれるJ1第38節セレッソ大阪戦が、FC東京の9番として看板を背負ってきたディエゴにとって最後の日となる。
この8日をターゲットに、ディエゴは最後の1週間を噛みしめるように、小平での時間を大切にしてきた。第37節ジュビロ磐田戦で負傷したディエゴはトレーニングの立ち上げとなった4日、元気な顔を見せると、練習の見学と“ふれあい”のためにやってきたファンに対して感謝の意を示していた。
「(一般公開&ふれあいに)みなさんに来ていただいて嬉しい。最終戦は精一杯自分の力を出し、いい形で終わりたい」
「痛みはあるけれど、試合の時は痛みを忘れていると思う。最後の試合が終わったらあとでゆっくり治す時間はあるからね」と言い、軽傷を笑いとばす余裕があるほど、脚の状態は落ち着いていた。
安定してきたのはけがだけではなく、メンタルもだ。引退の決断を下したあと磐田戦を経て「ここに足を踏み入れた時から、チームのためにと自分は頑張ってきた。そういう達成感もあり、いまは落ち着いているんだ」と、ディエゴ。「いいコンディションに持っていきたい」と述べ、照準を最終節に絞っていることを示した。
「自分としてはゴールを決めたい、勝ちたいけれども、でも相手にはそんなことは関係なく勝ちに来るわけだから、相手が簡単にゴールをくれるわけではない。そんななかでも、みんなに喜んでもらえるような試合になれば」
最終節を控え、7日には小平で前日練習。今シーズンのトップチームは8日の試合当日に解散するため、全員が小平に集ってのトレーニングはこれが最後になる。誰もがその最後の時間を噛み締め、ミニゲームにも公式戦のような熱気が充ちていた。盟友の東慶悟も、ディエゴとともに臨む最後の練習を大事にしていた。
そんな背番号10について、偉大なる9番は次のように語った。
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