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勝ってJ1残留を果たしたい磐田と勝ってディエゴを送り出したい東京。はやる気持ちを抑え、知略をもって戦いを制するのはどちらか【2024 J1第37節 vs.ジュビロ磐田 Preview/ピーター クラモフスキー監督、木本恭生】

 

撮影:後藤勝


 FC東京は11月29日、ヤマハスタジアムでJ1第37節に臨み、ジュビロ磐田と対戦する。
 
 既にACL出場権争いにも残留争いにも絡まなくなった東京だが、もちろん残りの期間を無為に過ごしていいわけではない。現在の選手、スタッフで試合に臨む機会はあと2試合しかない。わけても、今シーズン限りでの現役引退を決断したディエゴ オリヴェイラの存在が、クラブ全体を引き締める要素になっている。
 
◆相手は3バックで東京対策をしてくるはず
 
 磐田戦、そしてホームで迎える最終節のセレッソ大阪戦に勝ってディエゴを送り出したい。そういう気持ちがこみ上げるのはもちろん、ディエゴが磐田戦でイエローカードを提示されてしまうと警告累積で最終戦に出場出来なくなってしまうためにそれを避けたいという緊張感もある。
 
 ただ、プロである以上、ディエゴとの別れというストーリーがなかったとしても、最後までフットボールの面を改善し、チームを向上させていく努力は不可欠。ディエゴの引退が発表される前から進められていた、前節FC町田ゼルビア戦についての反省と、J1残留のため必死な磐田に対してどう勝つかと思考を巡らせた結果をぶつける準備は出来ている。勝って残留したいという相手の気持ちと、勝ってディエゴを送り出したいという自分たちの気持ちをコントロールして最善の結果を得るためにも、頭は冷静に、心は熱く、青赤軍団はしっかりとプランを練り上げて静岡の地に乗り込む。
 

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