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「東京最弱」【大東京書簡第二十信/後藤(24.11.21)】

 

頭を下げるしかない。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 
◆認めざるをえない
 
 この言葉を見出しに使う事態になってほしくなかったんですが、認めざるをえないですね。FC東京の弱さを。
 
 J1第36節「FC東京 vs. FC町田ゼルビア」についてはこの『青赤20倍』でReviewを書いたので短めに振り返ると、やはりコンセプトを徹底するその度合いの差が結果にあらわれたと言わざるをえません。東京がいわゆる「下からつないでいく」スタイルだったとすると、町田は長いボールやドリブルで一度相手陣にボールを運んでからつないでいくスタイル。どちらのスタイルが良いか悪いか、優れているか劣っているかではなく、その表現力に差があった。町田が10とすると東京は6か7。東京に関して言えばある程度はやりたいことが出来ているのかもしれないが、何を志向しているのかがはっきりしなくて中途半端になってしまっている。
 
 今シーズンの反省は全日程が終了してから別の記事にしたいので、フットボール面について分析的に筆を進めるのはこの辺りで止めておきますが、順位と対戦成績で町田と東京ヴェルディを下回ってしまっていることは確かですし、このままでいいとは思っていません。青赤軍団はこれから1年をかけてこの“東京最弱”という評価を覆していかないといけない。
 
 そのような東京を応援する者の視点での想いとは別に、この町田戦と、その後の他のカテゴリーの取材などを通して感じたことがありますので、今回はそこを少し掘り下げていきたいと思います。
 
◆ここで覚醒しなかったらダメ
 

(残り 2308文字/全文: 3087文字)

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