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同点ゴールの男、岡哲平!屈しない東京の象徴がハートに火を点ける。「無心で走っていました。(シュートの瞬間は)見ていないです」【2024 J1第32節 vs. 横浜F・マリノス Report】

 

Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)


Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)


Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)


Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)


 
 ミックスゾーンに入ってきた岡哲平に「逃がしませんよ」と声をかけて呼び止めると「申し訳ないな~」と言いながら笑みを漏らす。どうやら自身がこの試合のヒーローとなったことを自覚しているようだった。
 
◆相手がついてこないのを見越して……
 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 無理もない。4年間勝てなかった横浜F・マリノスに対し、開始早々の前半5分にゴールを許してしまう展開。そこから「なにくそ」とばかり猛反撃に出て同点となる1点をもぎ獲ったのが誰あろう今年が一年目の岡。既にJ1第22節柏レイソル戦で初ゴールを決めているが、思えばあの時も、一時2-2と同点に追いつく魂の一撃だったあの直接フリーキックからのヘディングも渡辺剛のそれを彷彿とさせて劇的だったが、今回のマリノス撃破につながった右足のシュートも。観る者の度肝を抜くインパクトがあった。青赤軍団はあの1-1に追いつくゴールで息を吹き返した。
 
 あの前半19分の場面で、あのポジションに詰めるとしたら岡のみ。躊躇せずに行ったように見えたが──と訊ねると、岡は「無心で走っていた」と答えた。
 
「相手のサイドハーフが、自分たち両サイドバックが上がった時についてこないということがあったので、もう無心で走っていましたね。(その瞬間は無心だが、そこに至るまでに相手が来ないことは頭に入っていたということ?)そうですね。それを頭に入れて、ずっと、どこかのタイミングで、どこかのタイミングでという風に探っていたんですけど、逆に自分が上がることで相手が残るというリスクもあるなかで、流れてきたという」
 

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