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ひとり少なくなったがゆえの同点劇だった可能性も……?【2024 J1第8節vs.東京ヴェルディ(AWAY)本音Column】

 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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 それでは4月13日に味の素スタジアムでおこなわれたJ1第8節東京ヴェルディ戦を本音コラムで振り返っていきましょう。

 これを書くまでずっとがまんしていたのですが、いやー、前半のFC東京は完璧に嵌められましたね……。やっと言えた……。前半は本当にやられました。で、その内容と、安斎颯馬やエンリケ トレヴィザンが失点に絡んだことが関係していそうなので、今回はそこを中心に書いていきたいと思います。

◆私が選手を替えたほうがいいと書いた理由

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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 遡って試合中のハーフタイム、私がSNSに「東京ヴェルディ対FC東京、前半終了。失点に絡んだ安斎とエンリケにはハーフタイムまで保ってほしかったが、安斎が前半のうちに退場。エンリケは後半頭から森重に替えたほうがよいと思うがどうなるか。いま大事なのは自分たちに矢印を向けて落ち着かせること。まず1点差にして、次に同点。ひとつずつ」と書いたところ、後半頭から替えると懲罰交代と受け取られてしまうのでは? という反応がありました。そこに関しては書き方の問題だと思いますが、せっかくなので丁寧に解きほぐしていきましょう。結論から言うと、前半よくなかった選手を後半頭から替えるというのは別に懲罰交代ではなく、このヴェルディ戦でもそうではない意図で替えたほうがいいと思われるフシはありました。

 まず、いまどきプロの世界で、何かまずいプレーをしたから懲らしめる意味で交代させる──といったケースがあるのかどうかですね。実際にはけが、フィジカル難、メンタル難、戦術上の問題等々、何か理由があっての交代ばかりで、もし懲罰交代があったとしても相当レアなケースだと思います。前半途中、何かミスをしてその直後に替えたのだとしたら、監督が怒り心頭だったのかなと想像することも出来ますが、しかし最近は前半途中で選手を替えても懲罰交代かな? という反応はあまりない。

 開幕前の名岐カップ、名古屋グランパスの長谷川健太監督は失点から8分後の前半22分に内田宅哉を替えましたが、開幕後はJ1第3節から第5節まで連続して先発で起用しています。

 それから関東リーグ1部第1節で南葛SCの風間八宏監督は前半27分でミッドフィールダーのエリキを下げましたが、中三日で迎えた社会人代表決定戦で後半開始からエリキを前線で起用、45分間出場させました。

 ましてハーフタイムでの交代は残り交代回数に影響しないとなると、前半で相手に対策されて集中的に狙われた選手や、調子のよくなかった選手をそのタイミングで交代させることはもはや日常茶飯事です。そもそも現場は「前半と後半は別のゲーム」という認識で動いているので、だからこそ必要であれば交代に躊躇しないし、その反対に前半よくなかった選手が後半への修正を頭に入れて切り替えることも出来る。

 さらに言えば、どんな選手であっても替えられたくはないし、先発フル出場したいものです。そこに気遣いが求められるのは当然。きちんと説明するなり、あとでフォローするなりはしているでしょう。

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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 それでヴェルディ戦ですが「失点に絡んだ安斎とエンリケにはハーフタイムまで保ってほしかったが」と書いたとおり、いろいろな意味でふたりを心配していたことはおわかりになるかと思います。ふたりに共通して言えるのは、なんとかハーフタイムに持ち込めるくらいに精神の均衡を保ってくれということと、失点に絡むようなプレーを繰り返す事態に追い込まれるのは避けてくれということ。安斎に関しては、もう一枚イエローカードをもらわないようにしてくれということも追加です。

 声も通らないようなダービーマッチの雰囲気で声が伝わらず、視野も狭くなる。ただでさえプレーが難しい環境。そしてこの試合では、東京の右サイドと左サイドが、おそらくはそれぞれ個別に研究、対策されていた。安斎とエンリケが失点に絡んだことを個人のミスと表現することも出来ますが、それはもともと厳しい環境下に置かれた選手が戦術的に発生したある状況下で起こしたミスだったので、個人的には選手個人の責任は半分に充たないと思っています。ですので、私は「ミスをした安斎とエンリケ」ではなく「失点に絡んだ安斎とエンリケ」と書いたわけです。そこから「ミスをした安斎とエンリケを罰しようとする交代に受け取られてしまいますよ」と指摘されたのは、140字でざっくりと書いてしまった私の書き方によるものです。

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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 交代選手のメリットは、アップによって適度に身体が温まり、体力が満タンで、かつピッチサイドでの観察とベンチの説明から戦況を把握し、ピッチに出る前から準備万端であることです。もし先に出ていて前半、調子のよくなかった、あるいは対策された選手が、メンタル的に大丈夫で、ハーフタイムの修正でピッチに出ていける状況であれば、その選手は替えない。しかし修正しても交代選手以上のパフォーマンスを出せそうにないなら交代。判断基準はこう言ったところでしょう。もし前半の内容が極端によくなくて茫然自失……という状態の選手であれば、メンタルケアを考え、傷口が拡がらないように、かつプライドも尊重して適切なタイミングで、伝え方も考えて交代させたほうがよいと思いますが、おそらくこのヴェルディ戦のハーフタイムでは、エンリケが不屈の闘志で行ける、という感じだったのでしょう。また、チームとしても前半の最後に安斎が退場してから4-4-1に戦い方を切り替えてそこに全員が順応していましたので、エンリケを替えようという検討にすら至らなかったのでしょうね。

 ではなぜ私がエンリケを森重真人に替えたいと思ったか──というところは戦術の話になってくるので、ここから先は有料範囲にさせていただきます。

◆ヴェルディの対策。そして仲川輝人の振り返り

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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