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小泉慶「鹿島にはリスペクトしかない」「(低迷した序盤も)上がってくるんだろうなと思っていた」。好敵手と化した古巣に想いを馳せ、カシマへと向かう【2023 J1第14節 鹿島vs.FC東京 Preview Part1】

 

撮影:後藤勝


「ブーイングされても『ぼくは好きだよ』っていうのは伝えたいです。鹿島は街を含めて好きだった」
 
 移籍を繰り返し、FC東京にたどり着いても、小泉慶の鹿島アントラーズに対する愛情は衰えていない。諸々を考慮して鹿島から出ると決断した理由のひとつに「広瀬陸斗と仲がよすぎてダメだなと思った」ことがあるというが、その広瀬からも「結局いまもしょっちゅう電話かかってくるんですけど(笑)」。どこまで行ってもえんじ色の郷愁からは逃れられそうにない。
 
◆鹿島が毎年優勝争いをする理由
 
 鹿島に入る前は「なんでこんなに毎年、優勝争いだったりACL争いの場にいられるのか」と、理解が及んでいなかった。だが「その理由を離れてわかったし、
いろいろなことを気づけた。もちろん入ってみて感じたところもたくさんあったし、本当にリスペクトしかないチームだと思う」。東京に加入後も「勝たなければ意味がない」「強度が大事」「球際が大事」と言いつづける小泉には鹿島イズムが浸透していることは明らかで、「リスペクトしかない」という言葉には嘘がないとわかる。
 
「(内田)篤人さんだったり遠藤康さんだったり、チームがうまくいっていないとみんなでごはんとか。一体感を大事にするチームだった」
 
 現場とゴール裏が激しくやりあった末に5連勝でV字回復。この鹿島らしい復活劇に、小泉はまったく驚いていなかった。
 

撮影:後藤勝

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