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FC東京、ペロッチとエンリケの揃い踏み弾に加え、アダイウトンと熊田直紀も爆発して5点大勝。徳元悠平と西堂久俊がアシスト、鈴木準弥が出場【西堂取材記/2023 YLC Eグループ第2節 FC東京vs.京都 Report】

 

ペロッチが日本での初ゴールを決め、その勢いで2点目もゲット! Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

エンリケ トレヴィザンも昨年の長期離脱中の苦しみが報われるゴール! Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 3月27日、FC東京は味の素スタジアムでルヴァンカップEグループ第2節に臨み京都サンガF.C.と対戦。5-0のスコアで勝利を収めた。
 グループ突破に必要な勝点3を得るべくリードした状態で日頃出場機会の少ない選手を投入し、経験を積ませるという理想的な展開。この日Jリーグ公式戦初ゴールのペロッチに生まれた2点目で左からクロスを放った先発の徳元悠平にアシストがつき、ダメ押しで熊田直紀が決めたやはりJリーグ公式戦初となるゴールによって右からクロスを放った西堂久俊にアシストがついた。そして後半30分に5点を奪った直後、長友佑都に替えて鈴木準弥を右サイドバックに配置。アディショナルタイムを含めて約20分間プレーし、味スタでの勝利に貢献した。

アダイウトンはダメ押しの4点目に加えてペロッチの先制点のアシストも。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

とどめは熊田のプロ初ゴール! Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 引いた視点では、長期的な視野に立ってチームの底上げを考え、メンバーを選考し、つなぐサッカーで挑んできた京都を相手に、東京が次々とボールを奪い、豪快に攻め立て、最後の崩しとラストパスとシュートの精度の高さでゴールに結びつけて大量得点差が生じたゲーム。そのように幸運が働いた面もあるが、確実にゴールを奪い、追加点を挙げ、無失点で終えるという試合運びの実現は自分たちの力によるものだ。

 西堂の右ウイングは本来のポジションではあるが、じつはぶっつけ本番。最近の練習試合では左サイドバックでしか起用されず、直近の練習でも左のウイングには入ったが右はなし。早稲田大学までに磨いた己の経験のみで、あのスーパークロスを瞬時に出した。これまで出場機会がなかった選手たちが結果を得たことは自信になる。今後の連戦では、この京都戦でチャンスを得たメンバーのさらなる奮起と活躍が望まれる。

◆「左サイドバックしかやっていなかった」西堂久俊の場合

熊田直紀のゴールをアシストした西堂久俊。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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