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鈴木準弥がクロスでアシスト! 決めたのは野澤零温!! 特訓をつづけた雑草コンビが意地の一撃~零温篇「最初のチャンスを決められなくて準弥くんに申し訳ない。ゴールは準弥くんのおかげ」【練習試合レポート】

 

豊田スタジアムのピッチには立てなかったが、この遠征参加も出場機会を増やしていくための一歩。


 3月19日の練習試合順天堂大学戦でまたもゴールを決めた野澤零温。しかし前半34分の得点場面の前、17分にも決定的なチャンスがあった。むしろこのヘディングの場面のほうが、ドンピシャのタイミングと言い、シュートの鮮やかさと言い、得点場面よりも上で、そのくらい見事なシーンだった。
 
 もしあれが決まっていたら野澤に2ゴール、鈴木に2アシストの記録がつき、メンバー入りに向け好材料となっていた。それだけに、試合後の野澤からは反省の弁が口をついて出た。
「俺も入ったと思ったんですけど、最近、喜ぶ準備をしているのが早いのか、ちょっと外してしまっていて、ルヴァンもそうだったんですけど……。そのあと、クロスを合わせて点を獲りましたけど、準弥くんとは練習でもクロスを合わせて、というのをすごくやっているので、最初のチャンスに関しては準弥くんに申し訳ないな、と。もう1点獲ったら準弥くんにアシストがついたので。満足はしていないです」
 
◆セレッソ戦のあとから……
 

撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


「セレッソのときも簡単に自分では『次、頑張ろう』という気持ちに切り替えることが難しくて」
 
 眼の前の「この1試合」に賭ける気持ちが強かった野澤はルヴァンカップ初戦で決定機をものに出来ず、涙に暮れた。その後、順天堂大学戦でゴールを決めるまでに立て直す助けとなったのが、鈴木とのペアで繰り広げたクロスからのシュートのトレーニングだった。
 
「その前からもたまに声をかけてやらせてもらっていたんですけど、ちょくちょくやっていて。ルヴァンのあと)ここ一週間ちょっとくらいアフターに準弥くんに声かけてもらったり、自分から声をかけたりで、ペアみたいな感じでやらせてもらっていました。準弥くんは毎回、毎回いいボールを送ってくれる。いいボールなので、決めないと申し訳ないと練習から思っています」
 

試合後、取材に応じた。撮影:後藤勝

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