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長友佑都が今季初先発へ。闘将の心意気が青赤軍団を引っ張り、敵地から勝点を持ち帰るためのしるべとなる【2023 J1第3節「京都vs.FC東京」前最新語録/無料公開】

 

練習開始時、長友佑都、森重真人と話すアルベル監督。撮影:後藤勝


 第2節柏レイソル戦で中村帆高が退場処分を受け、出場停止となる第3節京都サンガF.C.戦で、長友佑都の先発出場が濃厚になっている。左サイドバックがバングーナガンデ佳史扶だとすると、長友は右に回ることになり、サイドバックのベンチ枠を左右両方をこなしキッカーともなる鈴木準弥と中盤の各ポジションと左サイドバックをこなせる徳元悠平が競う恰好と思われる。
 

中村帆高が出場停止。手前にバングーナガンデ佳史扶と小泉慶。撮影:後藤勝


 U-20日本代表招集で松木玖生と熊田直紀が離脱中。一方で森重真人もメンバー入りが濃厚、仲川輝人も練習に合流と、明るい情報もあるなかで、安部柊斗が月単位の負傷離脱、そして中村の出場停止と、厳しい状況がつづいている。単純にサイドバックのポジションを担うというだけでなく、精神的支柱としての役割も期待されるのが長友という偉大なベテランだ。
 

仲川輝人が練習に合流。撮影:後藤勝


 長友は勝つために必要な条件を「勝つためには情熱や球際、攻守の切り替え、そうした基本的なことをしっかりやること」とした。思い出されるのは沖縄キャンプでの練習試合FC琉球戦。2本目のキャプテンを務めた長友は、試合が始まる前にまず球際で勝つことを求め、戦術以前の心構えをこれから始まる戦いに向けて最適化した。大舞台で必要なもの、結果を得るために必要なものが何かを知る、ワールドカップ4大会に連続出場した男。カタールのあと休息をとり、心を決めるまでに一定の時間を要し、契約を更新したのは一次キャンプが始まってからだった。開幕スタメンには食い込まなかったが、いま、こうして必要とされるときが来た。
 
 アルベルのサッカーにも順応し、限界説を吹き飛ばす状態となったいま、背番号5の行方を阻むものはない。闘将の心意気が青赤軍団を引っ張り、敵地から勝点を持ち帰るためのしるべとなる。
 
◆長友佑都のコメント(全文)
 

長友佑都。撮影:後藤勝


──第3節京都戦に向けての意気込みは。
 
 先発であるか途中からの出場かに関わらず試合に対する意気込みはいつも変わらないですし、常にいい準備をつづけています。チームの勝利に貢献するために自分のやるべきことをするだけです。
 
──勝利を収めるために必要なこととは。
 
 勝つためには情熱や球際、攻守の切り替え、そうした基本的なことをしっかりやることです。試合のなかで相手がどう出てくるか、色々な駆け引きがあるなかでしっかり、自分たちのサッカーを出して相手を上回れるようにしたいです。それが出来れば勝利はついてくると思います。
 
──チームが好調とはいえ、長友選手や森重選手の存在も大きいと思うが。
 
 ぼくらの存在よりも、若手選手が(高い)意識を持って取り組めていることが重要だと思います。引っ張れる存在がいたとしても、一人ひとりが意識を持たなければ、いまのようないいチームは出来上がらない。選手一人ひとりの意識が変わり、高い意識で出来ていることが、いまチームの状態がいいことの理由だと思います。
 
──リーグ優勝に対する想いとは。
 
 サッカー人生のなかで、リーグ優勝に対する強い意志や気持ちと覚悟があります。そこに対する情熱も持ってプレーしています。
 

長友佑都。撮影:後藤勝


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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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そのほかコラム、ニュース、などなど……
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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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