木村誠二、センターバック戦線を勝ち抜く算段のありやなしやは己で見つける。守備面で鉄板のふたりを上回るには……【Pick up Young Player／リード文からコメント部分まで無料公開】

2023年01月16日 20時15分　
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©F.C.TOKYO

　期限付き移籍先のモンテディオ山形からFC東京に復帰した2022シーズンの後半は途中出場のクローザーとして起用され、相手の速いアタッカーを封じて「負けない」「勝てる」ディフェンダーとしての居場所を見つけた木村誠二。今年はそこをベースに先発の座を射止めることが目標のひとつになるが、エンリケトレヴィザンや東廉太といったライバルもいるなかで森重真人や木本恭生に追いつき、追い越すにはどうすればいいのか。

　秘策はないが、やるべきことは眼の前に用意されている。私（後藤）自ら質問した箇所の一問一答を無料で読めるよう掲載したあと、ポジション争いの勝ち抜き方についての考察をお届けする。

◆一問一答

撮影：後藤勝

──センターバックは全員甲乙つけがたいが、競争を勝ち抜くべき現時点で出来ることとしては、細かいところをきちんとひとつずつこなしていくことになる？練習試合初戦のように、実力差のある大学生が相手だとちがいを見せにくい？

　いまは細かいところと、どれだけミスなく出来るかというところで見られていると思います。

──これはボランチもそうだが守備的なポジションの選手は身体能力で間に合ってしまうがゆえに、先程仰っていたように予測や判断、読みを活かした先回りのポジショニングが疎かになりがち。考えたり、駆け引きをしたり、相手を動かしたりという領域を伸ばしたいか？

　身体能力に頼ってきた分、ほかの選手より少し劣ってしまっている部分ではあるかもしれない。そこはもっともっと伸ばしていけるところだと思います。

──伸ばしていけば森重、木本両選手の壁は乗り越えられる？

　それはもちろんそうですね、守備の部分で言えば。森重さんよりも、木本さんよりも、ぼくの身体能力が高いと思うので、予測やポジショニングが同じレベルまで行ってしまえば、そこからのプラスの部分で言えば絶対にアドバンテージはぼくにあるので。守備の面で言えば、そこは確実に越していける部分だと思います。

──ユースの頃から観ているファンも多ければ、あまり観ていなかったとしてもアカデミーから育ってきた選手に愛着を持つ層は多い。期待を感じるか。

　それはあまり、まだわからないです。でもアカデミー出身として、FC東京で試合に出るのは大事だと思うので……そこはそうですね、いまのアカデミー、ユースやジュニアユースでやっている子が観ても、アカデミー出身の選手が頑張っていたら絶対にもっとやる気が出ると思うし。もしぼくが出たときに目標にしてくれたりすると嬉しいというのもある。そこは頑張ります。

◆ベテランと若手の差とは