小泉慶に訊いてわかったFC東京の現在地。モダンフットボールへの根本的な転換がここまで進んでいたのかという衝撃【練習試合vs.名桜大学/リード文からコメント部分まで無料公開】

撮影:後藤勝
1月14日、国頭かいぎんフィールドでおこなわれた今年のプレシーズン初の練習試合は、FC東京がどのような地点にいるのかを物語る格好のサンプルとなった。2022年、アルベル監督が就任したばかりの東京は真にゼロからのスタートで始動時には何も出来ないに等しかったが、一年が経ったいまは、一次キャンプの時点で既にスムーズに試合が出来るようになっている。その背景にあるものが小泉慶への取材で明らかになった。私(後藤)自ら質問した箇所の一問一答を無料で読めるよう掲載したあと、考察をお届けする。
◆一問一答
──最初の練習試合ということで意識したポイントは?
個人的に意識したのは強度。練習試合でも勝ちにこだわって……チームの最初のミーティングでもあったんですけど、優勝をめざすというよりも、眼の前の試合に勝とうと。こういう練習試合でも紅白戦でも、もちろん公式戦でも強度で勝てないと試合に勝てない。そこが勝てれば自然と攻撃も守備もリズムよくやれると思うし、一人ひとり能力の高い選手が多いので、あまりチームの(決め事、連携などを)合わせてとか考えずに強度で負けなければ自然とうまく試合に入れるかなと、そこだけ意識しました。
──相手は地元の大学生だったが歯ごたえはあったのか? それともそこに関係なく自分たちで強度の基準を持とうと?
相手関係なくですかね、どっちかというと。今日の相手がJ1だろうが大学生だろうが、強度の部分で負けなければ。攻撃でも守備でも自分のリズムでプレー出来たところもありましたし、修正しないといけないところもたくさんありますけど。
──まだ始まったばかりで今日の優先順位は低いかもしれないが、ポジションの入れ替わりのスムーズさはどうだったか?
だいたい誰がどういうタイプで、癖というかプレーが好きというのはだいたい掴んで来ているので。その人のやりやすいようにぼくもさせたいし、周りの人たちもぼくがやりやすいようにしてくれるので。あと、鳥栖からぼく来たので、あまりやっていることは変わらないというか、そこはあるんで。鳥栖でやっていることを継続して東京でもやれればなという感じです。
──違和感よりも共通性? 似たことをやっていたことが活きている?
そうです、そこは大きいですし、フォーメーションも。自分が一年間鳥栖でやっていたプレーをやれば、東京もそういうサッカーをしていますし、似たようなことをやっているので。練習メニューのひとつにしてもそうだし。そこは移籍してきたけどあまり変わらない部分は大きい。そこは大きいかなと思います。
◆意外にも共通点の比重を大きく捉えていた小泉

撮影:後藤勝
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