2023 FC東京新体制発表会レポート Vol.2 小原光城ゼネラルマネージャー囲み取材【ニュース/無料公開】
2023 FC東京新体制発表会終了後の囲み取材がすべて終わったあと、小原光城ゼネラルマネージャーが加えて囲み取材に対応した。ここでは自ら質問した箇所にかぎり、一問一答でお届けする。
◆小原GMと一問一答
──GM就任の経緯をあらためて。
発表があったように山形前GMが退任されることが決まったところから、クラブから就任の依頼がありまして。そこで一旦はしっかり考えましたけど、就任をさせていただいたというところでございます。
──2023シーズン新体制の組閣の意図は。
コーチングスタッフに関しては、前GMの山形とダイレクターの私が現場を統括するにあたっては、そこは“ニコイチ”というか、いっしょにやっていたところがあるので、ヴィジョンとしては同じものを持っていて。アルベル監督のもとで去年成長して築き上げたものをしっかりと継承出来るところ、それにプラスアルファして常に上位をめざしていくクラブになるために、インテンシティの高いフットボールをしていくなかでのフィジカルコンディションのアップ。それからベテランの選手たちもいるなかで言うとコンディション調整、障害予防というところ、メンタル部門の強化もあって、コンディショニングダイレクターのギレルメさんを招聘したというところがひとつ大きな。ほかのクラブさんをすべてチェックしたわけではないですけれども、ぼくらとしてはかなり強めの意図として招聘したというのがいちばん大きいところです。
──多くの若手選手が入ってきた今季、既存の若手選手を期限付き移籍で出しているが、これは片道切符というよりは定点で観測、彼らの成長を興味深く追っていくという趣旨のものか。
もちろんです。
ぼくらの意図として、もしかしたら新卒の、高卒の選手がこれだけ多くて大丈夫? 多いよね? という感覚を持たれている方もいるかもしれないですけれども、そこにはしっかりとした意図もありますし、当然そのなかで現場は1年1年が勝負な部分と、ぼくら強化部としては3年5年、中期長期のスパンで考えていくうえで、3年後5年後のFC東京のラインナップを想像しながら彼らを昇格させていく契約をしていく、そのなかでいまいる選手たちの力をしっかりと見極めて。今回は期限付き移籍先がすごくスムーズに見つかったんですけど、そういう環境に合う、お互いのスタイルにも合う、そういう条件をしっかり選手とも話し合い、相手のクラブとも話し合いながら移籍先を見つけていって(復帰が)一年後なのか、半年後なのか、二年後なのかみたいなものを、このあとしっかりとコンタクトをとりながら。あまり外には出ないですけど、移籍中にもぼくらがしっかり試合を観るのは当然として、コンタクトをとり、若手であれば若手の選手教育に関わりながら育てていく。
18歳から21歳の若手を育てる場が少ないというのは日本サッカー界の課題だと思うので、そこはしっかりと期限付き移籍を各クラブとコンタクトをとりながらやっていくことがいまは最善の策なんだろうなと思っていて。そこはJリーグに提案しながら日本サッカー界の課題を解決していきたいという想いが、個人的にはあります。
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