試合に出たいという想いを秘めながら、自然とチームのために身体が動く波多野豪のすごみ【コラム】
よくサポーターを「12番目の選手」と形容する。ならば、ベンチに控えているときの波多野豪は背番号のとおり、13番目の戦力となりえているのではないか。ヘッドコーチのようにピッチサイドで声を出し、水を運び用具を運び、ゴールが決まればともに喜ぶ。サブメンバーとして出来る最大限のことを実行している。
◆ひとつしかないポジション
LINE『青赤援筆』のために波多野豪を取材したのは7月30日のJ1第23節サンフレッチェ広島戦を控えた週のことだった。彼が広島戦に出場すると事前にわかっていてそこを指定したのではなく、以前から申し込んでいた取材がまったくの偶然でそこに設定されたのだが、一度落ち着いて話を聞くにはちょうどいいタイミングだったのかもしれない。一本の記事をつくるには十分な取れ高があった。ただ、テーマを絞る必要があったことと紙幅の都合で、読んでほしい取材の成果を載せきれなかった。そのひとつが、冒頭に書いた姿勢を貫いている理由だった。
波多野はこう答えた。
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