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永井謙佑が広い視野で起点に。「ハイラインハイプレス」「ポジショナルプレー」が徐々に浸透。微塵も攻守が途切れずひとつのシークエンスとなる45分間【練習試合vs.FC琉球、大宮アルディージャ詳報】

 

永井謙佑(以下、撮影:後藤勝)。


 FC東京は2月2日、沖縄県内でFC琉球、大宮アルディージャとそれぞれ45分×1本の練習試合をおこなった。琉球vs.東京、東京vs.大宮、大宮vs.琉球の順に巴戦でおこなう変則的な形式で、東京は1本目の琉球戦では白、2本目の大宮戦では青のユニフォームを着用した。
 先日の京都サンガF.C.戦とは選手の組み合わせを変え、選手個々のポジションにも変更が加わり、テストの色彩が濃い2本だった。
 
◆立ち位置、そして絶え間ないプレー
 
 基本的にはアンカー(ボランチ)を下げない状態での試行がつづく東京。1本目の琉球戦、外回しによるボール保持が中心となり、どこかで相手とのマッチングをずらしていきたくなる状況でセンターバックのエンリケ トレヴィザンがサイドへと立ち位置をとると、逆サイドでフリーになっていた永井謙佑が大きな声で「エンリケー!」と呼んだ。ちょっとの間を置いて大きなサイドチェンジ。一発で到達したこのボール自体も見事だったが、いかに永井が全体を見ているかの証でもあった。
 

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