FC東京、サッカーそのものは未完成なれど現時点でも得点力は相応にあり。前政権の遺産を継承し、チームづくりを進める。【練習試合vs.京都サンガF.C.の超重厚な詳報】

ディエゴ オリヴェイラ(以下、撮影:後藤勝)。
2021年とほぼ同じ時期に、沖縄県内の同じ会場で、同じ相手との戦い。FC東京は1月29日、京都サンガF.C.と45分×3本の練習試合をおこなったが、内容は昨年とまるで異なるものだった。
昨年の対戦では、準備期間が少なく、まったくコンディションが上がらない東京を、すばやい切り替えの京都が圧倒した。しかし今年の京都は多くの練習試合をこなしてきた疲労によるものなのか、ややおとなしめの出来。一方、昨年とは変わってコンディションがいい東京はブラジルトリオが揃い踏みをするなど、前線の力もあって次々にゴールをもぎ獲った。選手の質が高く、得点力があること自体は悪くない。
だが新しいサッカーの習得が進んでいるわけではない。一次キャンプを終えたばかりの段階では、東京の完成度はかなり低かった。
「勝ったにせよ負けたにせよプレシーズンに於ける試合結果、ゴール数は、そこは重要ではありません。重要なのはやはり試合内容の部分だと思います。それに対して何を感じたか」
アルベル監督はこう言っていた。
◆ポジショナルプレーがいかに未完成かを示す内容の数々

ヤクブ スウォビィク。
(残り 3704文字/全文: 4343文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ